シャープが国内での白物家電生産から撤退し、海外に移管することが3日、明らかになった。2019年9月までに八尾工場(大阪府八尾市)での冷蔵庫の生産を終了。栃木工場(栃木県矢板市)では液晶テレビを18年中に打ち切る。国内は付加価値の高い電子部品などに特化。海外生産でコストを削減し、家電事業の競争力向上を図る。
武田薬品工業は3日、創薬ベンチャーなどに出資する投資ファンドを、投資会社ウィズ・パートナーズ(東京)と共同で設立すると発表した。武田は創薬の助言などをする子会社の全株式をファンドに出資し、代わりにファンドの約30%の株式を取得する予定。ファンドが投資して成果が出た企業との連携もめざす。ファンドは国内外の投資家や製薬企業から70億円以上の出資を募り、11月に事業を始める計画だ。
福岡市・天神で西日本鉄道(福岡市)が進める福岡ビル、天神コア、天神ビブレの一体的な再開発の計画概要が3日、分かった。天神ビブレを除く福ビルと天神コアを1棟のビルに建て替える。国家戦略特区で認められた建物の高さ制限緩和を活用して高さ約96メートルとし、天神地区で最も高いビルになる見通し。地上19階、地下4階で延べ床面積約10万平方メートル。商業施設やオフィスのほか、ホテルも入る複合型にする計画だ。
大手商社7社の平成30年4~6月期の連結決算(国際会計基準)が3日、出そろい、全7社が最終増益だった。鉄鉱石や原油など資源価格上昇が想定を上回り、非資源での取り組み強化も寄与。三菱商事、住友商事、丸紅、豊田通商の4社が第1四半期での過去最高益を更新した。ただ、米中貿易摩擦激化などを背景にした先行き不透明感から、全社が通期の最終利益見通しを据え置いた。