トヨタ自動車は23日、2020年の東京五輪・パラリンピックで選手や大会関係者を運ぶ車両として、完全自動運転車「e-Palette」を提供すると発表した。選手村など限定した地域を走り、サービスの実用化に向けた知見の蓄積も狙う。一方、大会公式車両には燃料電池車(FCV)など3000台以上を供与し、先進技術を世界に発信する。イーパレットは箱形の電気自動車(EV)で運転席はない。
厚生労働省の中央最低賃金審議会の小委員会は25日未明、2018年度の最低賃金の目安を26円引き上げ、874円にすることを決めた。17年度を1円上回り、過去最大の上げ幅となる。上昇率は3.1%で、政府が掲げる年3%程度の引き上げ目標に沿う形となった。大企業と比べ、賃金が低い中小企業で働く人を中心に影響が出る。最低賃金は企業が従業員に支払わなければならない最低限の時給を指す。学者や経営者側、労働者側の代表者で構成する審議会が年1回、引き上げの目安を決める。この目安をもとに都道府県ごとに金額を決め、10月をめどに改定する。
九州電力は23日、連日の猛暑を受けて、75歳以上の高齢者がいる世帯を対象に、8、9月分の電気料金を一律1割引き下げる料金プランを新設したと発表した。熱中症で救急搬送される高齢者が急増しており、九電は「冷房や扇風機の活用を促し、お年寄りを応援したい」としている。割引の対象は、家庭向けの「スマートファミリープラン」に加入しており、家族に75歳以上のお年寄りがいる世帯。
中国の電子商取引(EC)大手アリババグループは23日、九州への中国人観光客増加を目的に、JR九州と戦略提携すると発表した。電子決済サービス「アリペイ」の利用環境整備で協力し、消費拡大につなげる狙い。JR九州は魅力的な観光のモデルルートを提案するほか、中国人ら向けの観光列車を用意。