2018年の訪日外国人旅行者数が今月15日に推計で2千万人を突破した。昨年よりも1カ月早く、過去最速。菅義偉官房長官が20日、訪問先の北海道弟子屈町で記者団に明らかにした。菅氏は環境省の「国立公園満喫プロジェクト」の対象に指定されている北海道東部の阿寒摩周国立公園などを視察。「安倍政権は観光を地方創生の切り札、成長戦略の柱として推進してきた」と述べ、20年の訪日外国人旅行者を4千万人にする目標に向けて取り組みを強化する考えを示した。
家具・インテリア小売り製造最大手ニトリホールディングス(札幌)は13日、明治期に建てられ道内屈指の高級温泉旅館として知られる小樽市の銀鱗荘を取得したことを明らかにしたと北海道新聞が報じた。20日から子会社ニトリパブリック(札幌)が運営する。ニトリHDが宿泊業を手掛けるのは初めて。銀鱗荘は鉄筋コンクリート一部木造3階建ての本館と同5階建ての新館からなり、延べ約3千平方メートルで14室。小樽港の南部に面した平磯岬の高台に位置し、客室や露天風呂から石狩湾を一望できる。内外装には明治期の雰囲気が残り、外国人客にも人気だ。
改正労働者派遣法の施行から丸3年となる9月30日を機に、派遣労働者が契約更新を断られる「雇い止め」が増えそうだ。3年の期限を越えて同じ人を同一部署で働かせることができなくなるためだ。好景気とはいえ、雇用の調整弁として使いたい企業のニーズはまだまだ根強く、同法が目指した正社員への転換には壁がある。
政府は、従業員を雇っていない個人経営の飲食店が喫煙専用室を自主的に設ける場合、費用の一部を補助する方針を固めた。受動喫煙対策を強化する改正健康増進法が7月に成立したことを受けたもので、分煙が進むよう後押しする。1人または家族で切り盛りしている食堂、居酒屋、小料理店、バーなどが対象。厚生労働省が補助条件や補助割合の要綱を作る。