熊本地震から3年を控えた12日、共同通信は熊本城の天守閣を小型無人機「ドローン」を使って撮影した。外観の復旧がほぼ終わった高さ約30メートルの大天守(地上6階、地下1階)は陽光に白く反射し輝きを放つ屋根瓦と、重厚感のある壁の木材が美しいコントラストをなし、壮麗な姿を見せていた。大天守の外観復旧は1階部分と、地下1階の石垣部分で続いている。今年10月には地震以来立ち入りが制限されている天守閣前広場の一般向け特別公開が始まり、間近で見ることができる。
戦争遺跡の保存と活用をどう進めていくかを話し合う全国シンポジウムが24日から熊本市で始まったとRKK熊本放送が報じた。シンポジウムには県内外からおよそ150人が参加した。記念講演では大阪大学名誉教授の猪飼隆明さんが熊本が軍都となっていく過程を解説、その理由として熊本は九州の中心であり、広大な城郭や周りに大きな城下町が控えていたことを挙げた。
熊本市の夏を彩る「火の国まつり」が2日、市中心部で開幕したと熊本日日新聞が報じた。4日まで。下通アーケードの特設会場でオープニングセレモニーがあり、熊本地震からの復興や祭りの安全を祈る「希望の灯[あかり]」が壇上に掲げられた。商店街などでつくる運営委員会と市の主催で42回目。大西一史市長は「復興する熊本が一つになるような祭りにしよう」と呼び掛けた。熊本城おもてなし武将隊の演舞やサンバおてもやんの披露などもあった。
熊本県天草市有明町の四郎ケ浜ビーチで、恒例のサンドアート制作が急ピッチで進んでいる。今年はえびす像など計8基の砂像が並び、14日に開かれる「さざ波フェスタ」がお披露目となる。砂像は約7メートル四方の2基と約4.5メートル四方の6基。えびす像のほか、肉食恐竜、イルカ、ヤドカリ、カバなどテーマはさまざまで、8月中旬まで展示する。
県は、2020年春に供用を始める八代港のクルーズ船受け入れ拠点の愛称(10字程度)を募集している。県港湾課は「世界に開かれた港をイメージでき、地域のシンボルとして親しみやすいものを期待している」と話している。八代港は国と県、クルーズ船運航会社のロイヤルカリビアン社(米国)が分担してターミナルビルや公園、駐車場、岸壁の整備を進めている。愛称は、クルーズ船の誘致活動や道路の案内表示などで活用する。