内閣府が10日発表した2018年4~6月期の国内総生産(GDP、季節調整済み)速報値は、物価変動の影響を除いた実質で前期比0.5%増、この成長ペースが1年続くと仮定した年率換算で1.9%増となった。2四半期ぶりのプラス成長。内需主導で増加に転じたが、「個人消費の持ち直しには力強さを欠く」(内閣府幹部)と指摘され、先行きに不透明感が残る結果となった。
8日、東芝が発表した2018年4─6月期連結決算は純利益が前年比20.2倍の1兆167億円となった。メモリー事業の売却が利益を押し上げ、四半期として過去最高を更新した。ただ、本業の儲けを示す営業利益は急減しており、メモリー事業に代わる柱の育成が急務となっている。メモリー事業の売却益は9655億円だった。売上高は前年比7.3%減の8422億円だった。ランディス・ギアの連結除外や火力・水力事業の減収が響いた。
財務省が8日発表した2018年上半期(1〜6月)の国際収支速報によると、海外とのモノやサービスの取引、投資収益などの状況を示す経常収支は10兆8411億円の黒字だった。黒字額は前年同期比2.1%の増加。訪日外国人客が増えたことで旅行収支が半期ベースで過去最高を更新。海外からの配当・利子収入も大幅に伸びた。輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は1兆8150億円の黒字。輸出は自動車や半導体製造装置の好調を受け7.2%増の40兆467億円。一方、輸入は原油など資源価格の上昇で8.3%増の38兆2317億円となり、輸出額の伸びを上回ったため、黒字幅は11.2%縮小した。
財務省は7日、天皇陛下の在位30年を記念して発行する記念貨幣の計画を発表した。表面の図柄は、1万円金貨幣は「鳳凰と桐と白樺」、500円銅貨幣は「儀装馬車と桐と白樺」、裏面はともに菊の御紋章をあしらう。1万円金貨幣は5万枚を製造し、13万8千円で販売する。500円銅貨幣は500万枚で、金融機関の窓口で500円と引き換える。このうち3万枚は金貨と銅貨の2点セットにして14万円で販売する。