東芝が12日発表した2016年3月期の連結決算は、純損失が過去最大の4832億円(前期は378億円の赤字)となった。不正会計発覚後に実施した大幅な人員削減や事業整理に伴い1461億円の構造改革費用を計上したほか、原発事業や電力関係事業の資産価値低下で4645億円の損失が発生。同社は医療機器子会社の売却益を計上するなどしたが、赤字幅はこれまで最大だった09年3月期の3988億円を上回った。
リクルートキャリアが13日に発表した来春卒業の大学生就職内定状況によると、5月1日段階での内定獲得率は24.6%と、4人に1人が内定を確保していることがわかった。昨年同月の20.7%に比べ、3.9ポイント上昇しており、就職活動スケジュールも、昨年よりも早まっている。4月1日時点の内定率9.7%からも14.9ポイント高まっており、面接などの選考活動が4月から本格化している状況もうかがえる。
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の運営会社、ユー・エス・ジェイが沖縄進出を断念したことが11日分かった。菅義偉官房長官が同日午後の会見で明らかにした。 同社CEO(最高経営責任者)のジャン・ルイ・ボニエ氏が同日午前に首相官邸を訪問し、政府担当者に沖縄進出の見送りを報告した。ボニエ氏は「新しい経営体制で事業見直しを行い、大阪のUSJに集中投資を行い、沖縄進出を見送る」と説明したという。
トヨタ自動車は11日、2017年3月期の利益が大幅に落ち込むとの見通しを発表した。本業のもうけを示す営業利益は前年比40.4%減の1兆7千億円と見込む。減益は5年ぶりで、円高による押し下げが響く。同時に発表した16年3月期決算は過去最高益を更新したが、伸びはわずか。アベノミクスによる円安効果で景気回復のエンジンとなってきたトヨタの好業績は、曲がり角を迎えている。