厚生労働省が3日発表した4月の毎月勤労統計(速報)によると、物価変動の影響を除いた実質賃金は前年同月に比べて0.6%増え、3カ月連続の増加となった。4月の消費者物価が0.3%下落したことも大きな要因だった。名目賃金にあたる現金給与総額は0.3増の27万4,984円。フルタイム労働者は0.7%増の35万2,029円だったが、パートタイム労働者は労働時間が減ったため0.8%減の9万7,580円と3カ月ぶりのマイナスを記録した。
経団連は7日、大手企業の今年夏のボーナスの妥結額状況(第1回集計)を発表した。回答した95社の組合員平均は前年夏比3.74%増の92万7415円で、4年連続の増加となった。自動車を中心に業績が改善、ボーナスを業績に連動させる企業が増えたため。1回目の集計としては過去3番目の高水準で、リーマン・ショック前の2008年の金額(93万329円)に迫った。
日立製作所は2日、企業の経営判断を支援する人工知能(AI)の基礎技術を開発したと発表した。賛否が分かれる議題に対し、約120万の日本語の記事や白書を分析し、賛成と反対の双方の立場から複数の意見を提示する。今後、顧客企業とAIを使った実証実験を共同で実施し、機能改善を図り、2~3年後に実用化を目指す。
JR九州は3日、熊本地震の影響で通常より本数が少ない状態が続いている九州新幹線について、7月4日から地震前の運転本数に戻すと発表した。九州新幹線では、4月14日に発生した熊本地震の影響で回送列車が脱線したほか、設備に多数の被害が出た。4月27日に全線での運転を再開したが、現在も徐行運転を行っている区間があり、博多~熊本駅間で通常より1割程度少ない本数で運転するなど影響が続いている。