国産初のジェット旅客機MRJの2号機が31日、初飛行した。開発を担っている三菱航空機の拠点、愛知県営名古屋空港(同県豊山町)を午前10時過ぎに離陸。遠州灘上空との間を2時間余りかけて往復し、性能を試した。昨年11月に初飛行に成功した1号機は、白い胴体に赤、黒、金の流れるようなラインが入っているのに対し、2号機は鮮やかな赤だけ。 三菱航空機は、MRJの航空会社への納入を2018年半ばに始めることをめざし、5機態勢で試験を進める。このうち1号機や2号機を含む4機を今夏から順次、米国西海岸シアトル郊外の空港に移し、試験を本格化させる計画だという。
国土交通省が31日発表した4月の新設住宅着工戸数は、前年同月比9.0%増の8万2398戸で、4カ月連続の増加となった。持ち家、貸家、分譲住宅のいずれも増加した。貸家が16.0%増の3万5504戸と6カ月連続で増加し、マンションなどの分譲住宅は9.0%増の2万3029戸だった。持ち家も1.2%増の2万3567戸だった。
厚生労働省が31日発表した4月の全国の有効求人倍率(季節調整値)は、前月比0.04ポイント上昇の1.34倍となり、1991年11月(1.34倍)以来、24年5カ月ぶりの高水準となった。改善は2カ月連続。一方、総務省が同日発表した労働力調査(季節調整値)によると、4月の完全失業率は3.2%と前月と同水準だった。厚労省は「雇用情勢は着実に改善が進んでいる」との判断を維持した。
農林水産省は31日、バター不足が今年度も見込まれるとして、6千トンを緊急輸入すると発表した。緊急輸入は3年連続6回目。年度内の不足分を10月末までに輸入し、ケーキ向け需要が集中する年末の供給量は確保できる、としている。酪農・乳業の業界団体「Jミルク」が同日発表した需給見通しによると、今年度のバター生産量は前年度比3.4%減の6万4千トンなのに対し、需要は前年度比0.9%増の7万5500トン。