来年4月の消費税率引き上げの判断にも影響を与える数字が発表された。今年1月から3月の実質GDPの成長率は、年率で1.7パーセントと2期ぶりのプラス成長となった。今年1月から3月のGDP成長率は、実質で前の3か月と比べて0.4パーセントのプラス、年率に換算すると1.7パーセントのプラスだった。GDPの約6割を占める個人消費は0・5パーセント増と2期ぶりのプラスだったが、2月が1日多い「うるう年効果」もあるとみられている。一方、設備投資は1.4パーセント減と3期ぶりのマイナスだった。
石井啓一国土交通相は15日、地震後に落ち込んでいる九州観光の振興策として、周遊旅行のクーポン券を発行することを表明した。宿泊施設の割引などに使えるもので、公費負担で6月にも発行するという。一連の地震で被災した熊本、大分両県の観光地を視察した後に述べた。石井氏は、観光客が増える夏から秋の入り込みを回復させるため、「国交省としてできる限りの支援をしたい」としている。
熊本地震で4月15日から休業していた熊本市唯一のデパート、鶴屋百貨店の本館が14日、一部で営業を再開した。開店前には多く人が並び、食品フロアは総菜や鮮魚を求める買い物客でにぎわった。6月1日までに、エレベーターや内装の修理を終えて全館の営業を再開する予定。開店前には、震度4の地震が発生したと想定して避難・誘導訓練を実施した。
1983年に大阪府枚方市の駅前に第1号店を開いたレンタル最大手「TSUTAYA」。その創業の地に16日、新生活スタイルの提案をうたった百貨店「T-SITE」がオープンする。「故郷からの新しい挑戦」を掲げる創業者は、地元への恩返しの思いを込める。昭和期の古いビルが残る京阪枚方市駅前で、キューブを重ねたようなガラス張りの建物が目を引く。地上8階・地下1階、延べ約1万7千平方メートルの枚方T―SITEは代官山、湘南に続く3店舗目で最大規模を誇る。