宅配便最大手のヤマト運輸が、コンサートのチケットやクレジットカードなどの貴重な送付物を受取人に手渡しするサービス「セキュリティパッケージ」を廃止する方向で検討していることがわかった。人手不足の中で再配達の頻度が高く、従業員にとって負担が大きいため、廃止により労働環境を改善する。セキュリティパッケージは、銀行やクレジットカード会社などの法人と契約し、カードなどの貴重品を安全に顧客に手渡すサービスだ。転送はしない。日本郵便の郵便書留と似た仕組みだ。
日立製作所など電機大手5社の労使は11日、2017年春闘の産業別労使交渉を東京都内で行った。組合側は、最大の争点となっていた基本給を引き上げるベースアップ(ベア)は、ストライキ回避のための最低回答基準として月額1000円を経営側に要求する方針。経営側はこれを受け入れる意向で、事実上決着した。経営側は15日の集中回答日に正式回答する。電機大手のベアは4年連続。ただ、経済の不透明感増大や各社の業績悪化を受け、水準は前年の1500円を下回った。