総務省が自動車の衝突防止や追従走行などに利用される車載装置用の「ミリ波レーダー」の周波数幅を倍増させたことが2日、分かったと各紙が報じた。周波数幅を6月26日付で500メガヘルツから1ギガヘルツに増やした。周波数幅が増えれば、多くのデータを高速で送受信できるようになるため、レーダーの感知能力が高まる。衝突防止などの機能が向上し、車の自動運転の実用化にも近づく。大手自動車メーカーは現在、主に安価なカメラやレーザーレーダーを衝突防止装置などに使っているが、暗い場所や悪天候では感知能力が低下する欠点がある。ミリ波レーダーは、天候など外部環境の影響を受けないが、価格が高いため、高級車に搭載されるケースが多いという。
各紙によれば中国人旅行客が大量の土産を購入するいわゆる「爆買い」で、成田空港で中国行きの便に出発の遅れが相次いでいることがわかった。成田空港会社によると、機内に持ち込める手荷物は、大きさや数の制限があるが、中国人旅行客などがスーツケースを預けたあと、免税店などで大量の土産を購入し、荷物の制限を超えるケースが相次いでいるという。特に中国行きの便で多くみられ、制限を超えた場合、別の手続きが必要となるため、出発が遅れる便があるという。成田空港会社は、制限を超える可能性がある商品について、注意を呼びかけるステッカーを3日から掲示することにしているという。
財務省が3日発表した国の2014年度の一般会計決算によると、税収は53兆9707億円となった。前年度よりも14.9%増えて、1993年度(54.1兆円)以降、21年ぶりの高い水準だった。アベノミクスを追い風に企業業績が回復し、株式配当が増えるなどして所得税が大幅増となった。ただ、今後も経済成長を上回る高い税収の伸びが続くかどうかは不透明だ。税収は53兆9600億円程度の見通しから最終的にさらに伸び、前年度よりも約7兆円増加した。円安効果で輸出企業を中心に好決算が相次ぎ、株価が上昇した。株式売買に伴う所得が大幅に増えて、所得税が8.1%増の16兆7902億円と01年以来の高い水準を記録した。法人税も5.1%増の11兆316億円だった。また、消費税は48.0%増の16兆289億円に達した。14年4月に消費税率が8%に引き上げられたことに伴い、増税分だけで税収は約5兆円増えた。
サッカー女子日本代表は1日、カナダ女子W杯の準決勝でイングランド代表を2-1で下し、2大会連続のファイナル進出を決めたと各紙が報じた。決勝は前回大会と同じくアメリカ代表と対戦する。なでしこジャパンが決勝で勝利すれば、2003年と2007年に優勝したドイツ以来2ヶ国目の連覇達成となり、米国が優勝した場合は1999年以来3度目の戴冠となる。注目のファイナルは現地7月5日(日本時間6日午前8時)にキックオフとなる。
各紙によれば米空軍が期間限定で日本国内に配備する無人偵察機「グローバルホーク」が2日夜、青森県三沢市の米軍三沢基地に到着した。防衛省東北防衛局や、米軍三沢基地の広報担当者によると、今年は計4機が11、12月頃まで三沢基地に配備される予定で、昨年に続いて2度目。グローバルホークは、米軍のグアム島アンダーセン空軍基地が活動拠点。ただ、夏から秋にかけては台風などで飛行条件が悪いため日本国内で一時運用することになり、昨年は5月下旬~10月に2機が三沢基地に配備された。