リオデジャネイロ五輪の代表選考会を兼ねた東京マラソンは28日、都庁前~東京ビッグサイトで行われ、男子はエチオピアのフェイサ・リレサ(26)が2時間6分56秒で優勝した。2位にはケニアのバーナード・キピエゴ、3位には同じくケニアのディクソン・チュンバが入った。日本人では高宮祐樹(28=ヤクルト)が2時間10分57秒で8位に入ったのが最高。日本人2位にはマラソン初挑戦の下田裕太(19=青山学院大)が2時間11分34秒で、全体の10位となり、日本人の10代での新記録のタイムとなった。
レーダーに探知されにくい国産初のステルス性能を持つ戦闘機開発に向け、三菱重工業などが製造している先進技術実証機の地上滑走実験が24日午前、愛知県営名古屋空港(愛知県豊山町)で行われ、報道陣に初めて公開された。実証機は、全長約14メートル、全幅約9メートル。レーダーに映りにくい炭素繊維の電波吸収材を採用しており、ステルス性能を備える。この日は、約500メートルを時速約100キロで滑走した。
東京電力は24日、福島第1原発事故当初の原子炉の状況をめぐり、核燃料が溶ける「炉心溶融(メルトダウン)」ではなく「炉心損傷」と誤って説明し続けていたと発表した。事故2カ月後の2011年5月になってようやく東電は炉心溶融を認めた。これまで「溶融を判断する根拠がない」と説明していたが、同日の会見で、当時の社内マニュアルに炉心溶融の判定基準が明記されていたことが分かったといい、「もっと早い段階で炉心溶融と判断できた」と陳謝した。
JR東海は23日、東海道・山陽新幹線で客室の中を防犯カメラで常時録画する列車の運行を始めた。この取り組みは、去年6月に走行中の東海道新幹線で放火事件が起きたことを受けて検討されていたもので、客室内の前後のドア付近に新たに防犯カメラが設置されたほか、すでにカメラが設置されていたデッキ部分についても、1編成につき60台から105台に増設された。
安倍晋三首相は23日の1億総活躍国民会議で、正社員と非正規社員の賃金格差是正を目指す「同一労働同一賃金」に関し、法改正の準備や、どのような事例が不当な賃金格差に該当するかを具体的に示すガイドライン(指針)の早期策定に向けた有識者検討会の設置を関係閣僚に指示した。首相は「わが国の雇用慣行に十分に留意しつつ、躊躇なく法改正の準備を進める」と強調。指針の策定には「法律家などからなる専門的検討の場を立ち上げ、欧州での法律の運営実態の把握を進める」と語った。