農林水産省は2018年度予算の概算要求で、ポテトチップスなどに使われる加工用ジャガイモの増産対策に初めて30億円を計上する方針を固めた。昨夏に主要な産地の北海道を襲った台風の影響でポテトチップスが品薄になるなど、加工用ジャガイモ不足は深刻化していた。農水省は対策の効果で「生産量を2割程度増やしたい」としている。
江崎グリコは21日、生産子会社で菓子の製造・販売を手掛ける九州グリコ(佐賀市)と乳製品の製造・販売の広島グリコ乳業(広島市)を解散すると発表した。製造設備が稼働後約60年と老朽化が進んでおり、市場で主流となりつつある高付加価値商品の効率的な生産が難しいため。解散に伴い、2018年3月期に約5億3500万円の特別損失を計上する。
日本チェーンストア協会が22日発表した7月のスーパー売上高は、1兆1043億円だった。既存店ベースで0.02%増と、ほぼ前年同月並みの水準。気温が高めに推移したため制汗剤やエアコンなどが好調だったが、野菜の相場安に押されて食料品が振るわなかった。 既存店ベースの売上高は3カ月ぶりにマイナスを脱したが、同協会の井上淳専務理事は「気温が高い割には弱い数字。消費者のデフレマインドは払拭できていない」としている。