会社更生手続き中の半導体大手エルピーダメモリの管財人は21日、米同業のマイクロン・テクノロジーの完全子会社として再建を図る更生計画案を東京地裁に提出したと各紙が報じた。マイクロンから総額3千億円規模の支援を受け、国内2工場と従業員約6千人の雇用は維持する。計画案が認可されれば、記憶用半導体DRAM世界2位のメーカーとしてシェア拡大を図り、首位の韓国サムスン電子を追う態勢を整える。
セイコーエプソンとエプソン販売は21日、小規模企業・事務所向けのA4サイズビジネスインクジェットプリンターの新モデル9機種を発表したと各紙が報じた。フラグシップモデルであるカラー複合機「PX-675F」(予想市場価格は3万円台後半)では、従来のインクジェットプリンターでよく使われてきた「染料インク」ではなく、にじみにくくビジネス用途で扱いやすい「顔料インク」を全色で採用した。さらに、紙に高速でインクを噴射しても乾燥が速い「超浸透インク」による印刷性能もアピールする。
電気事業連合会が20日発表した7月の電力需要実績(速報)によると、電力10社の販売電力量の合計は前年同月比6.3%減の684億8200万キロワット時と、2カ月連続でマイナスとなったと各紙が報じた。前年に比べ気温が低めに推移し、冷房需要が減ったほか、家庭や企業の節電も影響した。家庭用は12.4%減の194億1000万キロワット時と、7月としては過去最大のマイナス幅を記録した。産業用大口電力は1.8%減の237億3600万キロワット時と2カ月連続で前年を下回った。
経営再建中のシャープが海外で3000人超の追加人員削減を検討していることが20日明らかになったと各紙が報じた。台湾の鴻海精密工業にメキシコと中国・南京のテレビ組み立て工場を売却し、3千数百人規模の両工場の従業員を鴻海に移す方向だという。当初計画の5000人と合わせた人員削減規模は、全従業員の約15%に当たる8000人超になる見通しで、鴻海とテレビ事業の協業を深め、業績回復を急ぐ。