各紙によれば石油元売り大手のコスモ石油は28日、坂出製油所を来年7月に閉鎖すると発表した。国内の石油需要の減少などに対応し、製油所の集約で設備の稼働率を高め、効率化を図る。坂出製油所閉鎖に伴う合理化効果は年約100億円を見込む。これにより同社の精製能力は日量約50万バレルと現行比約20%縮小する。同社は閉鎖後の坂出製油所を、物流拠点として利用するほか、太陽光発電なども含めた跡地活用策を検討するという。
古川経済財政担当相は28日、8月の月例経済報告を関係閣僚会議に提出したと各紙が報じた。景気の基調判断は緩やかに回復しつつあるという認識は維持したが、先月の「依然として厳しい状況にある」から「このところ一部に弱い動きが見られる」と、昨年10月以来10カ月ぶりに下方修正した。欧州債務危機の影響で経済が減速している欧州のほか、米国や中国向け輸出も減速。弱含んでいることを反映したという。
シャープや台湾・鴻海精密工業グループなどが出資する大型液晶パネル製造の堺ディスプレイプロダクト(SDP、堺市堺区)が、新たに大手テレビメーカーから60型超の大型液晶パネルを130万台以上受注したことが分かったと各紙が報じた。2013年3月までに米ビジオに100万台規模、ソニーに30万台以上を供給する見込み。SDPの堺工場は第10世代と呼ばれる大型ガラス基板を唯一採用しており、60型以上の超大型液晶テレビ向けパネルを最も効率よく生産できるという。
各紙によればNTTドコモが、中国ファーウェイ(華為技術)製のスマートフォンを10月以降に国内販売することが27日、分かった。ドコモが中国製スマホを市場投入するのは初めて。最大毎秒75メガビットの高速データ通信「Xi(クロッシィ)」に対応するほか、電源オフ状態から起動するまでわずか5秒と短時間なのが特徴。ドコモが10~11月に発売するスマホは、ファーウェイが1月に発表したグローバルモデルを日本市場向けに改良する。価格は1万円台の見通し。