各紙によれば連合は3日、東京都内で中央委員会を開き、2014年春闘の闘争方針を正式決定した。社員の基本給を一律に引き上げて底上げするベースアップ(ベア)要求を5年ぶりに盛り込んだ。ベアなど1~2%以上の底上げと定期昇給分(約2%)を合わせ、3~4%以上の水準となる。加盟する労働組合はこの方針に基づき、来年2月中に要求を提出するという。
東京電力はほかの電力会社管内で電力販売に乗り出す方針を固めたと各紙が報じた。来年度にも企業向けから始め、2016年度に電力小売りの全面自由化が始まれば家庭向けにも参入する。最大手の東電が他社管内に進出することで、電力大手間の競争が本格化することになる。年末までに見直す総合特別事業計画(再建計画)に、進出方針を盛り込む。福島第一原発事故で東電の経営が弱まり、首都圏市場には他電力の参入が相次いでいる。中部電力は東電管内の新電力を買収し、東京都などに電力を売り始めた。関西電力も来春に東電管内で電力販売を始めるという。
各紙によれば財務省は2日、目が不自由な人でも使いやすいように改良した5千円札を来年5月12日に発行すると発表した。表面左下のホログラムを覆う透明シールが楕円形から四角形に近い形に変わり、面積も1.7倍に広がる。現行紙幣と区別しやすくするため、記番号の色も黒から褐色に改めた。現行紙幣と寸法や絵柄は変わらない。透明シールは触感が周囲と異なるため、目の不自由な人が手触りで紙幣を区別するのに役立つ。現行の5千円札の透明シールは1万円札と形が同じで、触っても違いが分かりにくかったという。
各紙によれば日本たばこ産業は12月12日、初めて電気式の無煙たばこを売り出す。たばこ販売店やコンビニエンスストアなどで説明するのが難しいとして、インターネット販売に限定する。たばこのネット販売は禁じられていないが、これまでは未成年の喫煙を防ぐなどの理由で見送っており、年齢確認をしっかりできるかなどの課題もある。専用のホームページを開き、電気式の無煙たばこ用具「プルーム」(税込み希望小売価格3500円)と、この用具で吸うための葉タバコ入り容器「たばこポッド」(460円)を販売する。電気で加熱し、発生する蒸気に含まれるニコチンと香りを吸うたばこで、「パイプたばこ」として財務省の認可を受けたという。