25日、ソフトバンクが米国における携帯通信4位の「T-mobile US」を買収する方針を固めたと日本経済新聞が報じた。買収が成立すれば、売上高でチャイナモバイルに次ぐ世界2位の通信会社となる。買収額は2兆円規模。すでに、T-mobileの親会社であるドイツのドイツテレコムと買収方式について最終の調整を行っているとみられており、先に買収済の米子会社「スプリント・ネクステル」を通じて2014年春頃にもT-mobile US株の大半を取得する見込みという。
各紙によれば資生堂は24日、前田新造会長兼社長(66)が2014年3月末で社長を退任し、4月1日付で元日本コカ・コーラ社長で資生堂マーケティング統括顧問の魚谷雅彦氏(59)が社長に就任する人事を発表した。同社で外部から社長を起用するのは実質初めて。24日都内での会見で前田氏は、魚谷氏について「マーケティング力、資生堂が持てる強みを最大限に発揮して現状を打破し、攻めに転じていくための突破力に期待したい」と語った。魚谷氏は「経営の中核にマーケティングを据える会社にしたい」と抱負を述べた。
ソニーは23日、スマートフォンの音楽アプリ(応用ソフト)などに使われる音楽認識技術を手掛ける米企業「グレースノート」の全株式を米メディア大手トリビューンに売却すると発表した。譲渡額は1億7000万ドル(約177億円)で、2014年3月末までに売却を完了する予定。ソニーが進めている事業再編の一環で、14年3月期連結決算で約6000万ドルの譲渡益を営業利益として計上する。業績予想に既に織り込んでいる。トリビューンは買収により、娯楽関連のデータベース事業を強化するという。
各紙によればホンダは23日、開発中の小型ジェット機「ホンダジェット」について、米航空機事業子会社が米国連邦航空局(FAA)から型式検査承認を取得したと発表した。これにより、型式証明に向けた最終的な飛行試験が実施できるようになり、今後1年間は、FAAのパイロットが搭乗する。2015年の量産開始に向けた準備が整うことになる。ホンダは、06年に操縦士を含めた6人乗りの小型ジェット機「ホンダジェット」の生産販売に乗り出すと発表し、同年から受注を開始。現在まで計100機以上を受注している。