パナソニックは16日、2015年度の新卒採用計画を発表したと各紙が報じた。グループ全体で14年度比2倍の700人を採用する計画。14年3月期は連結最終損益が3年ぶりに黒字を確保する見通しとなり、業績が回復基調なことから、採用数を増やす。全員が新卒で、内訳は、大学・大学院卒が600人(、高専・高校卒100人。大学・大学院卒の採用で見ると、600人を採用した03年度以来の高水準となるという。
関西のクルーズツアー市場に“黒船”が攻勢をかけていると産経新聞が報じた。割安なクルーズツアーを展開する米クルーズ会社、プリンセス・クルーズが来春、神戸港発着ツアーを増強。すでに韓国系海運会社など海外勢が割安ツアーを投入している。日本では客船文化は根づいているとはいえないが、景気回復とともにシニア世代を中心に贅沢志向が強まっている。海にLCC時代が到来するか注目される。プリンセス・クルーズは来年4~9月に神戸港発着のツアーを9本展開する。今年の2本から大幅に拡充し、沖縄や台湾をめぐる11万9千円からのコースを用意。相場の半額以下の1泊1~2万円の割安価格を武器に顧客獲得を狙うという。
NTTは2014年4月1日の消費税増税に対応し、公衆電話の市内(区域内)通話料金を、現在の1分10円から、57.5秒100円に2.5秒分値上げする方針を固めたと各紙が報じた。市外(区域外)通話時間も0.5~2.5秒短縮し値上げする。公衆電話の市内通話料金が値上げされるのは1994年4月以来20年ぶりとなる。来年1月にも、NTT東日本とNTT西日本が総務省に料金改定の届け出を行うという。
各紙によれば厚生労働省は17日、若者の使い捨てなどが疑われる「ブラック企業」の調査を9月に実施し、対象の5111事業所のうち82%に当たる4189事業所で労働基準関係法令の違反が見つかったと発表した。ブラック企業の調査を厚労省が行うのは初めて。同省は違反があった事業所に是正勧告を行った上で、是正が見られない企業については公表し、書類送検する方針。具体的には、43.8%に当たる2241事業所で違法な残業があり、賃金を支払わない残業も23.9%の1221事業所で見つかったという。