11日、三菱航空機が開発を進めてきた小型ジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」の初飛行が成功し、日本の長年の悲願だった国産旅客機の実用化へ一歩前進したと各紙が報じた。プロペラ機「YS11」以来となる国産旅客機MRJは、高い技術力を持ちながら、欧米の航空機大手に部品を供給するだけだった日本メーカーが実質的な下請けから脱却し、自動車に次ぐ一大産業を築く可能性を秘めている。
各紙によれば「首都圏中央連絡自動車道(圏央道)」の埼玉県部分が先月末に開通した。これによって東名高速道路と東北、関越、中央の各自動車道が圏央道経由で初めて結ばれた。首都圏における環状道路の整備が進展したことで、東名と東北道間の走行時間が大幅に短縮されたのに加え、都心部の渋滞緩和につながる。さらに物流や観光などでも活性化が期待されている。「経済効果や観光、農業などあらゆる部分で新しい時代が開かれる。まさに歴史的な日だ」10月31日の開通式典で、埼玉県の上田清司知事は圏央道の果たす役割を強調した。
経団連の榊原定征会長は9日の記者会見で、大学生の面接など採用選考の解禁日に関し、現行の8月から2カ月程度前倒しして、来年は6月に変更する方針を明らかにしたと各紙が奉じた。会社説明会は今年に続き3月開始とする。今後、政府や大学などと調整した上で、月内に最終決定する。新ルールが決まれば、現在の3年生から適用される。採用活動の解禁日は今年、「大学生の勉強時間の確保」を目的として、会社説明会は3年生の12月から3月、面接などは4年生の4月から8月にそれぞれ変更したばかりで、2年連続の変更となる。
トヨタ自動車は6日、自動運転などに使う人工知能技術の開発拠点として、来年1月、米シリコンバレーに新会社を設けると発表した。2020年までに約10億ドル(約1200億円)を投じる。新しい会社は「トヨタ・リサーチ・インスティテュート」。最高経営責任者(CEO)に米国防総省の国防高等研究計画局でロボットコンテストなどに携わったギル・プラット氏を迎える。社員は200人程度を予定する。自動運転には、車載カメラなどで集めたデータの分析、判断を担う人工知能の技術が必要になる。