各紙によれば建機大手のコマツが28日発表した平成27年9月中間連結決算は減収減益だった。中国での売上高が前年同期からほぼ半減したことが響いた。日立建機も減収減益で、28年3月期の通期見通しを大幅に下方修正した。ともに、中国の景気減速が業績を直撃した。コマツの売上高は5.3%減の8924億円、営業利益は21.2%減の990億円だった。
日銀は30日に開く金融政策決定会合で、最新の経済見通しを示す「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」をまとめると各紙が報じた。物価や経済成長率に関する予想値を下方修正する見通し。日銀が「2016年度前半ごろ」としてきた2%の物価上昇目標の実現時期についても先送りを検討。その上で追加金融緩和の是非を議論する。
国土交通省は27日、外務省と連携してアジアなど各国の在京大使館を対象に、日本の新幹線システムを見学するツアーを実施したと各紙が報じた。政府は成長戦略でインフラ輸出の促進を掲げており、ツアーで日本の優れた技術をアピールし、各国で活発化するインフラ整備の需要取り込みを目指す。この日はマレーシアやオーストラリアなど11カ国の公使ら大使館関係者が参加。参加者はJR東日本から、新幹線の運行技術などに関する説明を受けた後、北陸新幹線の最上級グレード車両の「グランクラス」に乗車。実際のサービスや乗り心地などを体験した。
経営破綻から再建した栃木県最大手の地方銀行「足利銀行」を傘下に持つ足利ホールディングス(HD)と、茨城県を地盤とする「常陽銀行」が経営統合する方向で最終調整していることが26日、分かった。資産規模の合計は約15兆円に上る。経営統合が実現すれば、2016年4月に統合予定の横浜銀行と東日本銀行のグループ「コンコルディア・フィナンシャルグループ(FG)」、福岡銀行を中核とする「ふくおかFG」に次ぎ、地銀グループとしては全国3位の規模に浮上する。