EU離脱派の勝利で金融市場が動揺する中、安全資産とされる金の価格が急上昇している。貴金属店では資産用の金の価格が先週末から1グラムあたり107円も値上がりしているという。1キログラムの金のバーの価格が約477万円と先週末から約10万円も値上がりしている。先週末のアメリカ・ニューヨーク市場でも金の先物価格が約2年3か月ぶりの高値をつけた。イギリスでの国民投票を受け世界経済に不安感がある中、資産を株や現金などではなく金で持っておきたいと「逃避買い」する人が増えているという。
りそなグループは7月から、りそな、埼玉りそな、近畿大阪の3行に口座を持つ25歳以下の若者を対象に、現金自動預け払い機(ATM)の利用手数料を無料にする。若い頃に作った口座は社会人になっても引き続き使われる傾向にあり、若年層向けのサービスを充実させて取引拡大を狙う。3行のATMのほか、サークルK・サンクスにある「バンクタイム」などを含め、全国の計約8000台のATMが無料で利用できる。口座のキャッシュカードで買い物できる「りそな Visaデビットカード」の年会費も無料となる(15歳以上)。
英国の国民投票で欧州連合(EU)離脱派が勝利したことを受け、財務省と金融庁、日本銀行は25日、財務省内で緊急会合を開き、世界的な金融市場の混乱が日本経済の落ち込みにつながらないように連携することを確認した。政府は世界的な株安と円高傾向が長期化した場合、景気下支えのため、今秋に打ち出す経済対策の規模を10兆円以上にすることを検討する。日銀は金融政策決定会合の臨時開催も視野に入れ、追加の金融緩和を探る考えだ。
JR九州は24日、8~9月に出発する豪華寝台列車「ななつ星」の3泊4日コースの運行ルートを一部変え、天草(熊本県)の観光を加える、と発表した。ななつ星の観光コースに天草が入るのは初めて。熊本地震で客が減っている観光地を支援する狙いだ。乗客は熊本県の有佐駅でいったん降りてからバスとクルーズ船で天草を観光する。地元食材を使った昼食のあと、観光列車「A列車で行こう」で同県の宇土駅に向かい、またななつ星に乗る。