台湾の鴻海精密工業によるシャープ買収の手続きが12日に完了した。鴻海は3888億円の出資金を払って、シャープの議決権の約66%を握る親会社となった。日本の大手電機メーカーが外資の傘下に入るのは初めてだ。今後は鴻海主導の再建が成功するのか注目される。出資の完了を受けて、鴻海の戴正呉副総裁ら4人が新たに取締役に就いた。高橋興三社長が辞めたことで取締役は9人となり、そのうち鴻海が指名した人が6人を占める。13日の取締役会では戴氏が社長に就き、鴻海の影響力が強い経営体制がスタートする。
4月に始まった電力小売りの全面自由化で、大手電力から新電力などに契約を切り替えた家庭や商店は、7月末までに全国で147万件にのぼった。全国6260万件の2%超にあたる。契約変更業務を支援する「電力広域的運営推進機関」が10日発表した。契約変更は競争が激しい大都市圏や、料金を2度値上げした北海道電力の管内で目立つ。東京ガスは7月末までに40万件超の契約を獲得し、東京電力管内の変更件数の約半数を占めた。大阪ガスは17万件を超えた。両社ともガス機器の販売員が家庭を1軒ずつ訪問して営業している。
財務省は10日、国債と借入金などの残高を合計した「国の借金」が6月末時点で1053兆4676億円になったと発表した。3月末時点から4兆1015億円の増加で、不足する税収分を賄う国債の発行額が増えた。7月1日時点の人口推計(1億2699万人)を基に単純計算すると、国民1人当たりの借金は約830万円になる。
金メダル獲得を記念した切手が発売された。リオデジャネイロオリンピックの競泳400メートル個人メドレーで、萩野公介選手が金メダルを獲得したことを記念して、切手シートが発売された。82円切手5枚セットで、1シート1400円(税込み)。8日から、東京・丸の内の東京中央郵便局や日本郵便のホームページなどで販売されている。日本郵便では、日本代表選手が金メダルを獲得した翌日に記念切手を発売することにしていて、今後も続出することが期待される。