世界最大級の家電・IT見本市「CES」が5日(日本時間6日)、米ネバダ州ラスベガスで開幕する。トヨタ自動車など自動車大手が出展を拡大し、2020年ごろの実用化が期待される自動運転技術を競う。自動運転車をはじめ、家電やロボットといった幅広い機器やサービスに導入が進みそうな人工知能(AI)技術も注目を集めそうだ。初出展の日産自動車は、カルロス・ゴーン社長が5日に基調講演する。ホンダは10年ぶりの参加となる。
今年3月から運用が始まる次世代の航空管制システムの全容が3日、国土交通省への取材で判明した。処理能力の高いコンピューターを導入、飛行中の全航空機の情報を常時分析することでより短い経路を指示できるようになるほか、離着陸や上空通過の順番を管理するため使ってきた紙の「運航票」を、タッチパネル式に変更する。2020年の東京五輪・パラリンピックに向けた羽田の発着枠拡大や、成田や福岡、那覇で計画されている滑走路増設で増え続ける交通量に対応できる新しいシステムが必要だった。
有田焼の生産で知られる佐賀県の県窯業技術センターは21日、「世界最強」の磁器材料を開発したと発表した。強度は一般の磁器の3~5倍、アルミナなどを混ぜた強化磁器の1.5倍。普通の窯で製造可能なため、例えば学校や病院の給食用食器を割れにくくできるという。同センターの蒲地伸明研究員によると、陶磁器が割れるのは、土を焼き固めた際に残る荒い粒子や気泡が主な原因。今回、調合するガラス成分の種類や割合などを工夫し、粒子や気泡をほぼなくすことに成功した。
内閣府が22日発表した国民経済計算確報によると、2015年の日本の1人当たり名目国内総生産(GDP)はドル換算で前年比9.6%減の3万4522ドルとなった。経済協力開発機構(OECD)加盟国35カ国での国際順位は前年より1つ下がり、20位となった。円安が進みドル換算で目減りし、比較可能な1994年以降では最も低い順位となった。