北陸新幹線が2015年3月に延伸開業した後、石川、富山両県では来訪者が増え、逆に新潟、長野両県では減っていた。国土交通省北陸信越運輸局がスマートフォンの膨大な位置情報「ビッグデータ」を活用して沿線4県で人の流れを調べたところ、こんな傾向が分かった。調査は、14年と15年の4~12月に4県を訪れた約33万人を対象に実施。性別や年齢、交通手段別に、全143市町村と観光名所など77地点の訪問を調べた。
安倍晋三首相は14日、東京都内で開かれた会合で、オバマ米大統領が27日に被爆地の広島を訪れることについて、「歴史的な訪問にしなくてはならない」と決意を述べた。「米大統領が被爆地を訪問するのは、戦後71年にして初めて。被爆の実相に触れ、その時の気持ちを世界に発信することは、『核のない世界』を実現する大きな力になる」とも語った。
気象庁は14日、熊本・阿蘇地方と大分県中・西部では4月14日夜以降、震度1以上の地震が5月14日午前までに1430回を超えたと発表した。これは昨年、全国で発生した震度1以上の地震回数約1800回には届かないが、2006年や10年の約1300回を上回る。東日本大震災が起きた11年は約1万700回だった。
世界文化遺産の富士山に12日、春の風物詩で、残雪が羽ばたく鳥のように見える「農鳥のうとり」が現れた。山麓の山梨県富士吉田市の富士山課が、雪解けが進む北西斜面の8合目付近で確認、発表した。時期はほぼ例年通りだが、今週に入り気温が上昇して雪解けが一気に進み、例年より2回りほど小さい鳥という。農鳥は地元では田植えなど農作業を始める目安として親しまれている。
政府の地震調査委員会は13日、大きな地震の後に発表している「余震発生確率」の予測方法を見直すことを決めた。熊本地震で最大震度7の強い揺れが2度起きたことなどを受けた対応。「本震-余震型」の予測手法だけでは不十分として、最新の研究成果や計算方法を取り入れるほか、公表のあり方を検討する。おおむね3カ月で結論を出す方針だ。