大型バスの運転手不足を解消するため、国土交通省は2018年度、バス会社の間で運転手をやり繰りする実証実験に乗り出す。観光シーズンのピークが地域ごとにずれることに着目し、閑散期を迎え仕事が少なくなったバス会社の運転手を、人手が足りないバス会社で雇う仕組みで、人手不足解消と運転手の働き方改革を同時に進める狙いがある。国交省は18年春にも全国のバス会社を対象に需要調査を行い、モデル会社を複数選定。秋にも実証実験を始めたい考えだ。
NECは9日、英ITサービス会社「ノースゲート・パブリック・サービシーズ(NPS)」を4億7500万ポンド(約713億円)で買収すると発表した。NPS社は英警察など公共向けにITサービスを提供しており、自社の生体認証技術などと組み合わせることで、英国など海外でのセーフティー事業を強化する。
経済産業省は10日、日本工業規格(JIS)に違反した企業に対する罰金の上限を1億円(従来は100万円)に引き上げる方針を固めた。同日開かれた日本工業標準調査会の会合で見直し案を示した。この罰則強化を盛り込んだ工業標準化法改正案を22日召集の通常国会に提出する方針だ。経産省は、神戸製鋼所などで相次いだ品質不正問題を受け、罰則強化を検討していた。アルミ・銅製品などの性能データ改ざんが発覚した神戸製鋼グループの一部工場は昨年、JISの認証を取り消されている。