LCC(格安航空会社)国内2位のピーチ・アビエーションと、3位のバニラ・エアが、経営統合する方針を固めたことがわかった。両社の2017年3月期の売上高をあわせると、750億円を超え、国内首位のジェットスター・ジャパンを上回る。ピーチは、ANAホールディングスの連結子会社、バニラは100%子会社で、統合により、経営基盤を強化する考え。
日立製作所は今春闘の労使交渉で、終業と始業の間に最低11間の休息を確保する「勤務間インターバル制度」を全社的に導入することで合意した。全社員約3万5千人のうち、管理職などを除く一般社員に適用する方針。今春から労使で制度設計にとりかかり、10月にも導入する計画だ。
組合側は制度の導入に向け、2年ほど前から水面下で経営側と交渉していた。残業時間の抑制や年休消化の促進を優先し、要求提出のタイミングをはかっていたが、「長時間労働を是正する取り組みに一定の前進がみられ、働き方改革の機運が一層高まってきた」(幹部)として、今春闘で初めて要求。経営側も受け入れた。製造現場に加え、企画や総務などの事務部門の社員も対象になる。組合側はグループ企業への導入拡大も視野に入れている。
2018年春闘をめぐるトヨタ自動車の労使交渉は13日、パート従業員や60歳以上の再雇用者などを含む全組合員について、平均で月額1万1700円の賃上げを実施することで事実上決着した。賃上げ率は約3.3%。14日に正式回答する。一般組合員のベースアップ(ベア)は非公表だが、前年実績の月額1300円を上回る見通し。年間一時金は労組側が要求した6.6カ月に満額で応じる。ベア実施は5年連続で、一時金の満額回答は8年連続となる。
スズキは国内の4輪車生産体制を再編する。今夏までをめどに、磐田工場(静岡県磐田市)の2本ある車両組み立てラインのうち1本を休止。軽自動車の主力生産拠点である湖西工場(同湖西市)に、磐田から移管する軽4輪駆動車(4WD)「ジムニー」の専用ラインを新設する。生産性を高め、国内事業の収益力を強化する。