富士急行は5月9日、富士急ハイランド(山梨県)の入園料を7月中旬から無料化すると発表した。「富士山観光のハブ」を目指し、来園者が富士五湖などを観光した後、戻ってきてアトラクションで遊ぶ――といった柔軟な楽しみ方を実現するという。入園料を収入の柱としてきたビジネスモデルの根本的な転換となる。現在の入園料は、大人と中高生が1500円、小人が900円。「FUJIYAMA」などのアトラクションは別途料金が必要。
厚生労働省が9日発表した3月の毎月勤労統計調査(速報値)によると、基本給に残業代やボーナスなどを合わせた現金給与総額は前年同月比2.1%増の28万4464円となった。8カ月連続のプラスで、2003年6月以来14年9カ月ぶりの大幅な伸び。賃上げの流れが続く中、好業績で一時金を支給する企業が増えたとみられる。現金給与から物価変動の影響を差し引いて算出する実質賃金は、0.8%増と4カ月ぶりのプラス。同月は消費者物価指数が1.3%上昇したが、賃金の伸びがこれを上回った。
日本航空が新たな格安航空会社(LCC)を設立する計画が8日、分かった。2010年の経営破綻に伴って制限されていた路線開設や新規投資が17年春に解禁されたことを受け、LCC事業の拡大にかじを切る。新LCCは東京五輪・パラリンピックが開催される20年にも欧米路線などの運航を始め、急増する訪日外国人客の取り込みを狙う。
武田薬品工業は8日、アイルランドの製薬大手シャイアーの買収で両社が正式に合意したと発表した。買収総額は約460億ポンド(約6兆8000億円)。武田はシャイアーの普通株式を全て取得する。日本企業による海外企業の買収では、ソフトバンクグループによる英ARM(アーム)ホールディングスの事例(約3兆3000億円)を抜き、過去最大となる。 武田のクリストフ・ウェバー社長は同日、投資家向けの電話会見で「世界の製薬市場で真のグローバルなリーダーになれる」と語った。