政府は7月に開催される北太平洋の水産資源の保護を話し合う国際会議で、不漁が続くサンマの漁獲量に上限を設ける提案を行う検討に入った。近年、台湾や中国のサンマの漁獲量が急増し、資源量の減少が懸念されており、乱獲を防ぐ狙いがある。北太平洋のサンマの漁獲量は2015、16年と不漁が続き、日本でも昨年は約50年ぶりの不漁に見舞われた。夏から秋にかけて日本の沿岸部に回遊する前に、中国や台湾が誰でも自由に漁ができる公海上で「先取り」している影響があるとの見方があり、日本の漁業関係者の間では新たな漁獲規制を求める声が上がっている。
みずほフィナンシャルグループ(FG)は9日から、銀行業務をつかさどる基幹システムを新型に移す作業を始める。作業は1年がかりで、週末に現金自動出入機(ATM)が一時使えなくなるなどの影響が利用者にも出る。過去に2度の大規模なシステム障害を起こし、「3度目」は許されないだけに、作業の現場は緊迫している。
ANAホールディングス傘下のANAカーゴ(東京都港区)が週5便運航する北九州空港経由の定期貨物便が4日夜、就航した。同空港の定期貨物便は昨年1月末に運休して以来。北橋健治・北九州市長ら関係者が初便を迎え、1年4カ月ぶりの復活を祝った。関西国際空港を深夜に出発し、北九州空港で自動車や半導体の部品、地元農産物などを積み込んで那覇空港に運ぶ。24時間運用できる北九州空港のメリットを生かすことができる。
JR西日本、JR北海道、JR東日本3社は5日、交通系ICカードを新幹線の自動改札機にタッチして利用できる「新幹線IC乗車サービス」を2019年度末を目標に導入すると発表した。JR西日本など3社によると、この新幹線IC乗車サービスは、スマートフォンなどを使って「えきねっと」(JR東日本、JR北海道)、「e5489」(JR西日本)のインターネット予約サイトで東北、北海道、上越、北陸、山形、秋田の各新幹線の指定席や自由席を予約し、ICOCAなどの「交通系ICカード」を新幹線自動改札機にタッチして利用できるというもの。