「男性優位」と言われてきた日本の銀行界で女性を幹部に登用する動きが広がっている。三菱UFJ銀行ではブランド戦略などを担うコーポレート・コミュニケーション部長の南里彩子氏(49)が6月27日付で日本人女性で2人目となる執行役員に昇格。みずほ銀行や三井住友銀行もすでに複数の女性役員が誕生している。南里氏は法人営業などでキャリアを積み上げ、「早くから幹部候補と目されてきた」(関係者)。2005年に社内に設置された女性活躍推進ワーキンググループの初代メンバーも務めた。娘2人の母親でもある。
東芝は13日、7000億円程度の自社株買いを実施すると発表した。時期については「可能な限り早く」としている。昨年12月の6000億円の増資や半導体子会社だった東芝メモリの売却で財務が改善。増資を引き受けた株主からは、早期の自社株買いを求める声が強まっていた。東芝がこのタイミングで巨額の自社株買いの方針を表明したのは、27日に予定している株主総会対策との見方もある。
事務機器大手の富士ゼロックスが、チラシや冊子用の大型複写機をつくる新潟事業所(新潟県柏崎市)を2019年3月末で閉鎖することがわかった。親会社の富士フイルムホールディングスが打ち出した、国内外で従業員の2割にあたる1万人を削減するなどのリストラ策の一環で、工場の閉鎖が明らかになるのは初めて。13日までに地元関係者に伝えた。海老名事業所(神奈川県海老名市)に生産を移管し、正社員約260人は異動させるが、約160人の非正社員の雇用は継続しないとしている。