富士フイルムホールディングスは18日、同社との買収に関する合意を破棄したのは契約違反だとして、米事務 機器大手ゼロックスを相手取り、10億ドル(約1100億円)超の損害賠償を求める訴訟を米ニューヨーク州の連邦地裁に起こした。富士フイルムHDは今年1月、ゼロックスを61億ドル(約6700億円)で買収する計画を発表したが、同社大株主のカール・アイカーン氏らが、「企業価値を過小に評価している」などと強く反発。ゼロックスは5月、買収交渉を進めてきた経営トップの退任と、買収合意の破棄を発表した。
フリーマーケットアプリを展開するメルカリが、東京証券取引所のマザーズに株式を上場した。国内外から買い注文が殺到して、値が付かない状況が続いたが、午前11時すぎ、公開価格の3000円を大きく上回る5000円で初値が付いた。午後は6000円まで値上がりする場面もあったが、終値は5300円で取引を終えた。終値で計算した時価総額は、およそ7172億円に達し、今年最大の上場となる。
トヨタ自動車は16日、フランス伝統の自動車耐久レース、ルマン24時間などに参戦しているレース専用車をベースにしたスーパーカーを開発し、市販すると発表した。時期は未定。レース車を生かした試作車「GRスーパースポーツコンセプト」を改良する。これまで市販はしないとしていた。
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は15日、電気自動車(EV)向けの次世代蓄電池として注目される全固体リチウムイオン電池の開発を産学連携で始めると発表した。「今回のプロジェクトでは産学の英知を結集して、日本が世界に先駆けて全固体電池の実用化・量産化する共通のアーキテクチャーを構築していく」とNEDOの細井敬プロジェクトマネージャー。参画企業は自動車メーカー4社、電池メーカー5社、材料メーカー14社の計23社。