日立製作所が1日発表した2018年4~12月期連結決算は、純利益が前年同期比68.0%減の826億円だった。英国の原発事業凍結に伴い、減損損失2772億円を計上したことが響いた。本業のもうけを示す営業利益は12.6%増の5345億円で、4~12月期として過去最高を更新した。売上高は1.6%増の6兆7829億円。海外を中心に建設機械や鉄道システムが伸び、独自のIT基盤「ルマーダ」のサービスも堅調に推移した。
東京証券取引所第1部に上場する自動車部品製造の曙ブレーキ工業が私的整理の一種である「事業再生ADR」を第三者機関に申請したことが29日、分かった。取引銀行に金融支援を要請し、事業を継続しながら経営再建を図る。既に主力銀行などに説明を始めている。米国で自動車メーカー向けの受注が減少し、資金繰りに行き詰まったのが主因とみられる。 曙ブレーキは昭和4年創業の独立系ブレーキメーカー。埼玉県や福島県、山形県などに生産拠点を持つ。平成30年3月期の連結売上高は2649億円、純利益は7億円だった。
日本電機工業会が28日発表した2018年の白物家電の国内出荷額は前年比4.1%増の2兆4452億円となり、1996年以来、22年ぶりの高水準だった。夏の猛暑により、エアコンの出荷台数が72年の統計開始から過去最高となったことが寄与した。国内出荷額が前年を上回るのは3年連続。18年は単月でも4月を除いて前年同月よりプラスで推移した。エアコンは出荷台数が8.1%増の965万台。出荷額は9.4%増の7909億円だった。