資生堂は3日、大阪府に化粧品の新工場を建設すると発表した。土地の取得費用などを含めた総投資額は約400億円。稼働に合わせて大阪工場(大阪市東淀川区)は閉鎖し、同工場の従業員約900人は新工場に異動する。訪日外国人が増える中、日本製化粧品の人気が高まっていることなどに対応する。
野村ホールディングスが2日発表した15年10─12月期連結決算は、当期利益が前年同期比49%減の354億円となった。前の期の465億円から悪化した。4─12月期の9カ月間の当期利益は前年同期比5.6%増の1507億円。10─12月期は日経平均株価.N225が一時2万円の大台を回復する局面もあったが、米金利の先行き不透明感や中国など新興国の景気の鈍化などの影響で、投資家の様子見ムードが広がり、収益機会が縮小した影響を受けた。
農林水産省が2日発表した2015年の農林水産物・食品の輸出額(速報値)は、前年比21.8%増の7452億円と初めて7000億円台に達し、3年連続で過去最高を更新した。海外での和食ブームや円安が後押しした。政府は「20年に1兆円」を目指し、中間目標として「16年に7000億円」を掲げていたが、1年前倒しで達成した。環太平洋パートナーシップ協定(TPP)の活用などで1兆円目標の前倒しも図り、2日午後に輸出力強化に向けた官民会議の議論を開始する。
4月に家庭向けに電気を売り出す東京ガスは1日、すでに公表した料金をさらに下げると発表した。東京ガスは昨年末、新規参入組に先駆けて料金を公表。戸建てに住む3人家族の平均で月400キロワット時弱使う場合、東電の現行料金より4%、年4800円安くなるとしていた。新料金では、割引額を年8500円に広げ、料金に応じてたまる独自ポイントもつける。これまで契約した人も新料金を適用する。