中国チベット自治区政府が8日、明らかにしたところによりますと、チベットの森林面積は1950年代の1％から現在の11.91％に増えたということです。

　ここ数年、中央政府はチベットの生態系環境保護と整備を絶えず強化し、過去5年間でみると総額で１０６億元を投入しました。これは過去５年の投入額の３倍以上になります。

　現在まで、チベットにある、絶滅の危機に瀕する野生動植物の棲息地の８０％以上、１５６万ヘクタールの原始林、１５０万ヘクタールの重要な湿地が効果的に保護されています。また９０％以上の自然湿地および生態系はもとの状態を保っています。2009年に公表された全国第7回森林資源調査の結果によりますと、チベットの森林面積は全国の第5位であることがわかりました。

　中央アフリカのガンビア外相は8日首都バンギで、「中国が引き続きわが国の経済と社会の再建に関与し、共存共栄を実現させることを希望する」と述べました。

　これは中央アフリカ駐在孫海潮中国大使と会談した際に述べたものです。ガンビア外相はその中で、「中央アフリカは長期にわたる中国からの支持と援助に感謝する。中央アフリカは、こうした見返りを求めない、いかなる条件も付けない中国からの援助を非常に重視している。これは中央アフリカが困難を乗り越えるために勇気をあたえてくれた。」と述べました。

　これに対し、孫海潮大使は、「中国と中央アフリカは長期にわたり友好関係を結び、各分野における両国の協力は豊かな成果を上げた。中国は引き続き、できる限りの支援をしていく。両国関係の発展の前途は明るい。」と述べました。

中国の楊潔チ外相は6日に「中国の南海情勢は安定している。事実を尊重する立場から見て、南海の海上安全、海路と空路の自由に問題がないのは明らかだ。情勢を複雑化する言動は利益をもたらさない。国際社会、特にこの地域の国々の願望にも背いている」と述べました。

これは、ハンガリーで開催中の第10回ASEM（アジア欧州会議）外相会合で明らかにされたものです。楊外相は「ここ数年、アジアが急成長を遂げているのは、各国が知恵を出し合って連携を強めてきたおかげである。各国は、意見の食い違いを適切に処理し、共同の利益を守っていかなければならない」と強調しました。

ここ数年、中国では少子化が進んでいます。今年4月末に発表された第6回中国人口普査（中国の国勢調査に当たる）によりますと、0歳～14歳の人口は2.2億人で、全国総人口の16.6％を占めているということです。人口学上の基準では、0歳～14歳の人口が15％～18％になった場合は、深刻な少子化で、15％以下は超少子化とされており、中国はすでに少子化社会に入っています。

一方、現在、65歳以上の高齢者人口は世界の平均水準を上回っているということです。これは、高齢化の加速や、出生率の急速な下落を裏付ける証拠になります。少子化と高齢化の傾向は、中国の公共資源の配置に影響を与えるかもしれないと懸念されています。