各紙によればドラッグストアなどで購入できる風邪薬などの一般用医薬品で、死亡例を含む副作用が1,200件以上報告されているとして、消費者庁は注意を呼びかけた。消費者庁の板東 久美子長官は「一般用医薬品の副作用症状については、まだ多くの人に知られておらず、副作用の自覚が遅くなるおそれがあります」と述べた。消費者庁によると、2013年度までの5年間に、製造販売業者から医薬品医療機器総合機構に寄せられた副作用報告は1,225件で、そのうち死亡例は15件、網膜剥離や薬物性肝障害など、後遺症が残ったケースが15件含まれていたという。
国の2015年度予算が9日、成立したと各紙が報じた。一般会計総額は当初予算で過去最大の96兆3420億円。政策経費を借金である国債に頼らずにどれだけ賄えるかを示す基礎的財政収支の赤字は、国と地方を合わせ、国内総生産(GDP)比で3.3%程度となる見込み。15年度に赤字をGDP比で10年度の6.6%から半減させる財政再建の中間目標は達成するが、最終目標の黒字化への道筋は見えない。
総務省の「投票環境の向上方策等に関する研究会」は、選挙の投票率向上のため、有権者が選挙当日の投票所を選べたり、期日前投票の投票時間を柔軟にすることなどを柱とした報告をまとめたと各紙が報じた。同省は来年の参院選からの導入を目指し、法改正の準備を進める。公職選挙法では、有権者は選挙当日、選挙管理委員会が指定した1か所の投票所でしか投票できない。報告では、期日前投票所が駅構内やショッピングセンターなどに既に設けられていることを踏まえ、当日もこうした場所の利用を可能にするよう求めた。
各紙によればJR東日本は28日、山手線の新型車両「E235系」を、東京都品川区の東京総合車両センターで報道向けに公開した。秋ごろに営業運転を開始する。JR東日本によると、E235系の車内では中づり広告を廃止し、代わりに網棚と車両間の通行口の上部に液晶画面を設置してCMを流す。車いすやベビーカー向けのスペースを各車両に設け、優先席も増設するという。
毎日新聞によれば4月3日に告示される統一地方選の41道府県議選で、定数に占める無投票当選者の割合(無投票率)が前回2011年統一選から5ポイント増の22.6%となり、総務省に記録が残っている1951年の統一選以降、過去最高となる可能性があることが同紙の集計で分かった。このまま告示日を迎えれば、新議員の5分の1以上が選挙の洗礼を受けずに議員となる事態となるという。