関西国際空港が新たに整備した格安航空会社(LCC専用ターミナルが28日早朝、開業したと各紙が報じた。関空を拠点とするLCCのピーチ・アビエーション専用で、当初は毎日、国内外向け8路線18往復が就航する。建設費を抑えるために平屋建てで、天井の鉄骨はむき出しになっている。初便の午前6時45分発長崎行きは、搭乗率5割程度にとどまったが、続く札幌行き以降は大半が埋まった。屋根のある搭乗橋もないため、乗客はピーチが貸した傘を差し、雨の中を50メートルほど歩いて飛行機に乗り込んだ。ターミナルに入居した20店は、大半が早朝から営業する。24時間営業のカフェやコンビニもあるという。
石油元売り国内最大手のJX日鉱日石エネルギーは、室蘭製油所を2014年3月までに閉鎖する方針を固めたと各紙が報じた。低燃費車の普及などでガソリン需要が落ち込んでおり、全体の稼働率を高める。室蘭製油所の精製能力は日量18万バレルで、同社の国内8製油所の合計(約140万バレル)の約13%を占める。閉鎖後は石油の物流拠点や、石油化学製品の生産拠点などとして活用する方向。ガソリンなど国内の11年度の燃料油需要は1億9605万キロ・リットルと、ピークの1999年度(2億4596万キロ・リットル)から約2割減り、各社の精製能力が過剰になっているという。
総務省が26日発表した9月の全国消費者物価指数(2010年=100)によると、値動きの大きい生鮮食品を除く総合指数は99.8となり、前年同月に比べて0.1%下がった。マイナスは5か月連続だが、下落幅は、ガソリン価格の上昇や東京電力管内で電気代が値上げされたことなどを受け、8月の0.3%から縮小。テレビ(4.7%減)やビデオレコーダー(27.2%減)など家電製品の価格は低下し、全体では緩やかなデフレが続いている。食料(酒類を除く)とエネルギーを除く総合も0.6%下がり、09年1月からマイナスが続いている。物価の先行きを示す10月の東京都区部の生鮮食品を除く総合指数は99.3で、0.4%下がった。
日本ガス協会が26日発表した2012年度上期(4~9月)の都市ガス販売量実績(全国209業者)は、前年同期比1.5%増の166億1898万立方メートルと2期ぶりに増加した。上期ベースでは統計のある1950年度以来、2番目の高水準。原発停止を代替するガス火力発電の稼働増が押し上げた。用途別では、発電向けが含まれる工業用が前年同期比2.6%増の92億6624万立方メートルで、過去最高を記録したという。