国産初のジェット旅客機「MRJ」の組み立てのため13日未明、巨大な胴体が愛知県飛島村から愛知県豊山町へ搬送されたと各紙が報じた。搬送されたのは三菱航空機が開発するジェット旅客機「MRJ」で、この日午前1時すぎ、三菱重工業の飛島工場を出発した。二つに分けて製造されている胴体の後ろの部分の長さは15メートル。ライトアップされた名古屋市役所の前を通り、約2時間かけて豊山町の小牧南工場に到着した。MRJは国産初のジェット旅客機で、すでに全日空やアメリカの航空会社から325機を受注している。これから最終組み立て作業に入り、2015年に試験飛行、1号機の納入は2017年の予定となっているという。
各紙によれば東京都に地盤を置く東京都民銀行と八千代銀行が経営統合で基本合意したと10日に発表した。2014年10月をメドに共同で持ち株会社を設立し、両行はその傘下に入る。近く統合準備委員会を立ち上げ、来春の最終合意を目指す。預金量4兆4000億円の地銀グループが誕生する。地銀は資金需要の減少や金利競争で収益が低迷しており、経営状況は厳しい。なかでも、東京はメガバンクや他の地銀大手に囲まれた超激戦区。両行の経営が安定しているうちに統合に踏み切ることで、より強い経営基盤を築いていくという。
ファーストリテイリングが10日発表した2013年8月期の通期連結決算は、売上高が前期比23.1%増の1兆1430億円と過去最高となり、初めて1兆円に乗せたと各紙が報じた。日本の衣料品業界でも初めてとなる。営業利益は5.1%増の1329億円、最終利益は26.1%増の903億円だった。増強中の海外売上高が国内事業の伸び率10%を大きく上回る64%増の2511億円と大幅に伸びたことが好決算の要因となったという。
NECがインターネット接続(プロバイダー)子会社のNECビッグローブを売却する方針を固めたことが10日、明らかになった各紙が報じた。近く入札を実施する。NECは7月にスマートフォン事業から撤退するなど、消費者向けの事業を縮小している。業界4位で個人を中心に302万人の会員がいるビッグローブを売却。経営資源を成長の柱に位置付ける社会インフラ事業に振り向ける。NECは三井住友銀行など他の株主企業に売却の意向を伝えた。78%保有する全株式を売却する。売却額は数百億円規模になる見通しという。