免税店大手ラオックスが13日発表した2015年6月中間連結決算は、中国人観光客による「爆買い」などで、売上高が前年同期比2.2倍の451億円、営業利益は約17倍の49億7500万円と、過去最高になったと各紙が報じた。年間見通しも売上高900億円(従来予想700億円)、営業利益90億円(45億5000万円)に引き上げた。主力の国内店舗事業のうち、約9割が外国人観光客による売り上げ。航空路線の拡大や大型客船のクルーズなどで訪日する中国人観光客が急増し、家電製品などのほか、化粧品、医薬品の売り上げが大きく伸びた。
ソフトバンクグループは13日、業績が低迷する米携帯電話子会社スプリントの発行済み株式の0.58%を追加取得したと発表したと各紙が報じた。取得額は約108億6000万円で、出資比率は79.99%に高まった。スプリントへの関与を強め、経営立て直しへの決意を示すのが狙いとみられる。スプリントは4~6月期決算で純損益が赤字に転落。6月末の契約数は、TモバイルUSに抜かれ、米携帯大手4社の中で最下位になった。
居酒屋チェーン大手ワタミが11日発表した2015年4~6月期決算は、営業損益が9億円の赤字、純損益が15億円の赤字だった。いずれも前年同期の赤字幅から拡大し、1998年の上場以来、過去最悪となった。ブラック企業批判などから、主力の「和民」で苦戦が続くほか、稼ぎ頭の介護事業も赤字に転落した。売上高は前年同期比12.5%減の345億円。「和民」では今春からメニュー全体を値下げしたが客離れが続いており、4~6月の既存店売上高は10.4%減と苦戦した。ただ、不採算店舗を削減したことで、部門の赤字幅は減少した。
各紙によればホンダの米子会社ホンダエアクラフトカンパニーの藤野道格社長は10日、4人乗りのビジネス機「ホンダジェット」の納入をブラジルで2017年に開始することを明らかにした。ホンダは約10年前にビジネス機市場への参入を発表。セスナ機などを製造する米テクストロン、ブラジルの航空機メーカー、エンブラエルなどと競合する。