株式会社より簡単に立ち上げられる「合同会社」の設立数がこの4年で3倍近くに増えた。個人の所得にかかる所得税の最高税率が上がる一方、安倍政権の経済政策アベノミクスで法人税率が下がり続けているため、個人経営から法人経営に乗り換えて節税する人が増えていることも一因だ。法務省の統計によると、合同会社の設立数は2010年の7153社から、14年は1万9808社に急増した。
九州電力は21日、再稼働した川内原発1号機(鹿児島県薩摩川内市)について、2次冷却水に海水が混入した恐れがあるため、予定していた出力上昇を延期すると発表した。点検に少なくとも1週間程度かかる見込みで、25日に予定していたフル稼働は遅れる。
各紙によればトヨタ自動車は21日、ハイブリッド車(HV)の世界累計販売台数が7月末で800万台を超えたと発表した。累計700万台を突破した2014年9月末から約10か月で100万台を上積みした。1997年に世界初の量産HV「プリウス」などが発売されてから、累計100万台達成までは約10年かかっており、普及が加速している。今年7月末の累計販売台数は804万台で、内訳は国内が388万台、海外が416万台。車種別ではプリウスが352万台で最も多い。
各紙によれば経営再建中のシャープが主力の液晶事業について、台湾の鴻海精密工業と提携交渉に入っていることが分かった。シャープ本体の液晶事業を社外へ分社化した後に出資を受け入れたり、鴻海との共同出資で液晶を製造している堺工場のシャープ出資分を売却したりする方向で協議している。シャープは中国経済の減速などで液晶の業績が悪くなり、2015年4~6月期に339億円の純損失に陥った。