厚生労働省は26日、仕事を終えてから次の始業までに一定時間の休息を入れる「勤務間インターバル」制度を導入した中小企業に、助成金を支給する方針を明らかにした。休息時間を確保することで労働の質を高め、生産性を高める狙い。2017年度予算の概算要求に約4億円を計上した。勤務間インターバルの助成金は、既存の中小企業向け「職場意識改善助成金」を拡充し、新たなコースを設ける。
国土交通省が、自動運転の国際基準作りに乗り出すことが28日、分かった。自動運転は日米欧の自動車メーカーやIT企業の開発競争が激化しているが、どのような技術や規格に対応すれば安全かといった規制や基準は整備されていない。国交省は、日本の技術を背景とする国際基準を世界の標準にすることで、国際競争力を高めたい考えだ。
国産初の小型ジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」が27日午前11時46分ごろ、米国に向けて愛知県豊山町の県営名古屋空港を離陸した。しかし、太平洋上を飛行中、空調システムのトラブルが判明し、引き返して約1時間後の午後0時50分過ぎに同空港に着陸した。MRJの開発を担う三菱航空機は米国を拠点に試験飛行を本格化させ、安全・環境性能の実証作業などを急ぐ予定だった。空調に不具合があると、機内の温度が異常に低くなる恐れがある。
国土交通省は27日、2017年度税制改正要望で、国際空港の入国エリアへ免税店を設置できるようにする制度の創設を求める方針を固めた。海外から戻ってきた日本人や、外国人旅行者の買い物の取り込みが狙い。7月に民営化された仙台空港や、関西空港の運営会社の要望を踏まえた。現在、免税品の販売は、国際空港の出国エリアと機内で認められている。