オーストリア航空は4日、成田空港を同日午後に出発したウィーン行き52便で日本線を運休した。5日に香港―ウィーン線を開設することに伴う事実上の日本撤退。今後、日本からウィーンに向かう際はドイツなどを経由することになり、これまでより2~3時間程度長くかかる。同社は1989年に成田―ウィーン線を開設。原則1日1往復を運航し、往路約12時間、復路11時間程度で、「音楽の都」へ向かう日本人らを運んできた。
日本の農作物輸出が好調だ。海外での和食ブームに加え「安全でおいしく見た目がよい」といった高い評価を背景に、2015年の農林水産物・食品の輸出額は7452億円と3年連続で過去最高を記録。19年には1兆円達成も視野に入ってきた。政府は環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)に関し、攻めの農業を行うとの姿勢を鮮明にしている。これに呼応する形で、生産者や企業による輸出をめぐる動きが加速している。
北太平洋のクロマグロの資源管理を日米などが協議する中西部太平洋マグロ類委員会は2日閉幕し、資源枯渇を防ぐ緊急漁獲規制の合意を見送った。日本は「生後1年未満のマグロの量が3年連続で低水準になれば、緊急の漁獲規制を2年間実施」と提案していたが、まとまらなかった。高級すしネタとして人気の太平洋クロマグロは、乱獲などで資源が減少。親魚(3歳以上)は2014年に約1.6万トンと半世紀前の1割程度に落ち込んだ。
ヨドバシカメラは31日、JR大阪駅前の「ヨドバシカメラ梅田店」北側に、高さ約150メートルの複合商業ビル「ヨドバシ梅田タワー(仮称)」を建設すると発表した。2017年夏に着工、19年冬頃の開業を目指す。大阪駅や隣接する商業施設「グランフロント大阪」などを空中で結ぶ歩行者用デッキも設け、大阪駅周辺の回遊性を高める。ヨドバシ梅田の駐車場として使われている約7000平方メートルに地上34階、地下4階のビルを建設する。