経営再建中の中小型液晶大手ジャパンディスプレイ(JDI)は28日、最大800億円の金融支援をめぐる交渉で、機関決定が遅れていた香港の投資ファンドによる出資が決まったと発表した。既に出資を決めた中国ファンドと合わせた調達額は最大715億円となり、資金繰りをめぐる危機は回避できた格好だ。
車載向け半導体大手のルネサスエレクトロニクスは25日、呉文精社長兼最高経営責任者(CEO)が6月末に辞任し、後任に柴田英利最高財務責任者(CFO)が就任すると発表した。発表によると、業績悪化や中期財務目標との乖離が理由。取締役会の任意の諮問機関として設置している指名委員会が経営者としての期待を満たしておらず、早期の交代が必要と判断した。
高島屋は25日、中国の上海高島屋を8月25日で閉店すると発表した。運営する現地法人が家主との間で家賃減額交渉を進めていたが折り合わなかった。現地法人は清算する予定。これに伴い、2020年2月期で20億~30億円の損失が発生する見通し。出店エリアの人口や就業者の増加を見込んでいたが、周辺開発が計画よりも遅れたことや販管費の高止まりもあって苦戦を強いられ、開業以来、営業赤字が続いていた。
スポーツジム運営のRIZAP(ライザップ)グループは22日、東京都内で株主総会を開いた。同社は買収した企業の業績悪化で2019年3月期の連結純損益が193億円の赤字となり、無配に転落。瀬戸健社長は「赤字に陥ったことを反省する」と謝罪した上で、20年3月期について「黒字にならなかったらこの場にはいない」と述べ、進退を懸け再建に取り組む考えを示した。