持ち帰り弁当店「ほっともっと」を展開するプレナスは9日、全国の直営店190店を9月以降に閉店すると発表した。人手不足による人件費高騰で店舗の運営費が上昇しており、不採算店を中心に閉めて構造改革を急ぐ。プレナスは7月末現在、「ほっともっと」を全国で計2731店運営している。このうち直営店は911店舗で、閉店対象は約2割に上る。
米デルタ航空が2020年3月、アジアのハブ(拠点)と位置付けてきた成田空港から撤退し、羽田空港に日米路線を集約する。東京五輪・パラリンピックに向けて都心上空を通過する新ルートの運用開始を機に、羽田が国際線受け入れ体制を拡充するためだ。都心に近い利便性から海外航空各社の成田発着便の見直しにつながる可能性もあり、アジアの玄関口としての地位を維持できるか正念場を迎えている。
経営再建中の中小型液晶パネル大手のジャパンディスプレイ(JDI)は9日、2019年4~6月期連結決算で、6月末の自己資本比率がマイナス19.3%となり、772億円の債務超過に陥ったことを明らかにした。純損益は832億円の赤字で財務が大幅に悪化したことが主因。経営の抜本立て直しのため中国のファンドなどから金融支援を受けるが、9日夕に予定していた共同記者会見が急きょ中止になるなど、再建の先行きに不安を残した。
財務省が8日発表した2019年上半期(1~6月)の国際収支速報は、海外とのモノやサービス、投資の取引状況を示す経常収支の黒字額が前年同期比4.2%減の10兆4676億円だった。経常収支のうち輸出から輸入を差し引いた貿易収支は2242億円の黒字だったが、前年同期に比べ87.4%減少した。輸出は5.2%減の37兆9497億円、輸入は1.4%減の37兆7255億円だった。