経団連は2日、今夏のボーナス調査の最終集計結果を発表した。平均妥結額は、過去最高だった昨夏の95万3905円と比べて3.44%減の92万1107円だった。担当者は「ボーナスよりベアを優先したところが多かった。昨年に次ぐ水準で、賃上げの勢いは続いている」と話した。集計は大企業の137社。19業種のうち11業種が下落した。下落幅では、昨夏と比べて自動車の7.88%減、建設の5.88%減などが目立った。上昇幅では、造船の31.36%増、電力の3.69%増、私鉄の3.54%増が大きかった。
トヨタ自動車は2日、2020年3月期の業績予想を下方修正し、本業のもうけを示す営業利益が前年を下回りそうだと発表した。当初は前年比3.3%増の2兆5500億円とみていたが、想定より円高が進むとみて、一転、2.7%減の2兆4千億円に引き下げた。
ネスレ日本は1日、チョコレート菓子「キットカット」の一部で、外装をプラスチック製から紙製に切り替えると発表した。主力商品での「脱プラ」は国内菓子メーカーで初という。包装を変えるのは、大きな袋に小袋入りが分かれて入っているタイプの「キットカットミニ」など5種類。大きな袋を9月下旬の出荷分から紙製にする。この5種類でキットカットの国内出荷量の約3割にあたり、年約380トンのプラスチック削減になるという。
コンビニ最大手セブン―イレブンのスマートフォン決済「7pay(セブンペイ)」の不正アクセス問題で、セブン&アイ・ホールディングス(HD)は1日、セブンペイのサービスを9月末で終了すると発表した。開始から約3カ月という異例の短期での終了の理由として、登録時の本人認証の不備、抜本的な安全対策には相当の時間が必要なこと、さらに一連の不正問題で利用者に不安が広がったことをあげた。