福岡県は、柔道体験と試合観戦、宿泊を組み合わせた海外の愛好家向け「柔道ツーリズム」事業に取り組む方針を固めた。谷亮子氏をはじめ多くの五輪メダリストを輩出してきた「柔道王国」をアピールし、インバウンド(訪日外国人客)の増加と新たな柔道国際大会の誘致、競技力の底上げにつなげたい考えだ。柔道に特化した自治体主導のツーリズムは、全国初とみられる。2019年度はモデルツアーを開催し、来年度からの本格実施を目指す。
ホテル・旅館の利用者に課税する宿泊税をめぐり、福岡県の小川洋知事と福岡市の高島宗一郎市長が24日、福岡市内のホテルで会談し、同市内では県、市双方が課税することで合意した。全国初の「二重課税」となる見通し。県、市とも6月議会に関連条例案を提出し、東京五輪が開かれる令和2年度からの導入を目指す。県と市が対立を続けてきた宿泊税問題は、トップ会談でようやく決着した。
新元号「令和」ゆかりの地、太宰府市は10連休も人の波が続いている。大宰府政庁跡東の大宰府展示館は29日、雨にもかかわらず多くの観光客が訪れた。1日の新元号発表からの入館者は既に3万人を突破、近くの坂本八幡神社もにぎわいを見せている。展示館では、その序文が令和の典拠となった「梅花の歌」(万葉集)の舞台「梅花の宴」のジオラマが変わらぬ人気だ。
新元号「令和」が公表されて以降、典拠となった万葉集の一節の舞台とされる福岡県太宰府市には連日、多くの観光客が訪れている。歌が詠まれたとの説がある大宰府政庁跡周辺の坂本八幡神社や大宰府展示館などには、平日にもかかわらず多くの家族連れが目立ち、さしずめ“聖地巡礼”の雰囲気に包まれている。令和は、大伴旅人が開いた「梅花の宴」で詠まれた歌の序文が由来。坂本八幡神社は大伴邸があったとの説がある。
福岡県は新年度、スマートフォンの無料通信アプリ「LINE」の決済サービス「LINE Pay」を使って自動車税を納付できるようにする。キャッシュレス化で納税者の利便性を高め、期限内納付率の向上を目指す。同税納付にラインペイを導入するのは神奈川県に次いで全国2例目。スマホでアプリをダウンロードした後、銀行やコンビニなどで入金(チャージ)。納税通知書のバーコードを読み込めば、24時間どこにいても納税できる。