世界遺産の「本願寺」で行われる行事『伝灯奉告法要』の開催に合わせ、10月1日から期間限定でカフェがオープン。浄土真宗本願寺派第25代門主の就任を報告する『伝灯奉告法要』の期間中は、国宝の飛雲閣や書院が特別公開されることもあり、約20万人の参拝客が予想されている。オープンするのは『本願寺 おてらかふぇ&まるしぇAKARI』だ。カフェを監修するのは、ミシュランガイドで7年連続星を獲得している、大阪・心斎橋のフレンチレストラン「リュミエール」のオーナーシェフ・唐渡 泰氏。
京都・京セラ美術館と城南宮斎館で9月10日から、「近世京都の宮廷文化~宮廷大礼文化の風景~」が開催されると伏見経済新聞が報じた。9月9日は、同展に先駆け城南宮の拝殿で多数の来賓の前で祝いの舞として、厳かな雰囲気の中、いちひめ雅楽会による五節の舞と東遊が披露された。同展では、794年の平安建都以来、京都で形成された宮廷文化、中でも即位式や大嘗祭などの一連の儀式、大礼に関する貴重な資料約60点を展示する。
京都府は、農山村地域の空き家を活用し、移住者の誘導を図る「移住促進特別区域」に、府内の28地区をこのほど指定した。地区内で登録された空き家への移住者に対し、不動産取得税の減免や、改修費の助成を行う。今後も追加で指定地域を増やし、人口減少に悩む地域の活性化に役立てる。指定されたのは南丹市11地区、綾部市10地区、京丹後市と伊根、京丹波両町各2地区、与謝野町1地区。京都市や府南部の乙訓、山城両地域はゼロだった。
祇園祭の吉符入が各山鉾で始まり、鉾会所で演奏されるお囃子の音が、祭りの訪れを伝える。京都高島屋でも2日、大船鉾保存会囃子方がお囃子を披露したと烏丸経済新聞が報じた。各鉾町会所で演奏されるお囃子は会所の2階で演奏されることから「二階囃子」と言われ、間近で聞く機会は少ない。同店では、囃子方が目の前でお囃子を披露し、観覧客は目の前で演奏される音色に聞き入った。
高級茶として知られる宇治茶のブランド力をさらに高めようと、京都府は高品質の宇治茶を「プレミアム宇治茶」として認証する制度を今秋にも始める。下落傾向にある単価に歯止めをかけるとともに、増加する訪日外国人客にも〈高級感〉をわかりやすくアピールすることで消費拡大につなげる考えだ。宇治茶は鎌倉時代、高山寺(京都市右京区)の明恵上人が、中国から栄西により持ち帰られた茶種を植えたのが起源で、室町時代に足利幕府が奨励するなどして広まったとされる。