鹿児島市のキャラバン隊「薩摩観光維新隊」が12日、京都市中京区の京都新聞社を訪れた。二条城(同区)で13~15日に開かれる大政奉還150周年記念の物産展などをアピールした。物産展は、京都市の観光連携事業に参画する鹿児島市や福島県会津若松市など17自治体が出展。各地の特産品販売や観光情報の紹介を行う。鹿児島ゆかりの西郷隆盛と篤姫、大久保利通にふんした維新隊メンバーは「来年は明治維新150年。この機に鹿児島を訪れ、多彩な味覚や温泉、歴史に触れてほしい」と呼び掛けた。
江戸時代初期の天橋立周辺のにぎわいを描いた「天橋立図屏風」の修理がこのほど完了
し、16日から府立丹後郷土資料館(宮津市国分)で展示される。名勝天橋立で宴会などを楽しむ人々の細やかな表情や動きが、描かれた当時に近い状態で見ることができる。屏風は縦77センチ、横264センチの六曲一隻で、作者不詳。
全国の博物館や美術館、図書館、大学などに眠る文化資源を横断検索できるデジタルアーカイブの仕組み作りが動き始めていると京都新聞が報じた。今春、学会や産学連携組織が相次ぎ発足し、法整備や技術的課題の検討に乗り出した。9月には関西初となる「アーカイブサミット」(組織委員長=長尾真・元京都大総長)が京都市で開かれ、多様なコンテンツをいかに共有し、新たな文化創造につなげるか、専門家と市民が議論を深める。
八坂神社(京都市東山区)で7月7日、祇園祭「綾傘鉾」の稚児の初めての公式行事が行われたと烏丸経済新聞が報じた。綾傘鉾は、33基ある山鉾の中でも古い形の「傘鉾」。明治期に途絶えていたが、1979年に復活を遂げた。棒振り囃子でも知られている。現在では、稚児の代わりを人形がを務める山鉾が多数を占める中、生き稚児が巡行する数少ない山鉾の一つとなっている。