原子力発電所などの敷地内に活断層があるかどうかを調べ直している経済産業省原子力安全・保安院は23日、日本原燃の「六ヶ所再処理工場」(青森県)も見直しの対象に加えることを決めたと各紙が報じた。これまで対象としていた17商業原発や日本原子力研究開発機構の高速増殖原型炉もんじゅと同レベルの重要施設と判断した。原燃は、試験運転のトラブルや東日本大震災などで、今年10月に予定していた同工場の完工を先に延ばす予定だったが、完工時期がいっそう不透明になったという。
東日本大震災で親を亡くした岩手、宮城、福島3県などの高校3年生150人のうち、7割に当たる109人が進学を希望していることが公益財団法人「みちのく未来基金」の調査で分かったと河北新報が報じた。基金は進学先が決まり次第、全員に奨学金を給付する。進学希望先では、国公立大44人、私立大29人、専門学校30人など。今春高校を卒業した奨学金の第1期生(95人)と比べると、国公立大の割合が12%から40%に急増。
23日、甲子園、今春センバツを制した大阪桐蔭が光星学院(青森)を3-0で破り、2010年の興南(沖縄)以来となる史上7校目の春夏連覇を果たしたと各紙が報じた。197センチの長身右腕・藤浪晋太郎投手が14三振を奪って、2安打完封勝利。大阪桐蔭は夏の全国選手権3度目の制覇。両校は今春センバツ決勝でも対戦しており、史上初めて春夏の決勝が同じ顔合わせだった。光星学院は夏春夏3季連続の準優勝で、春夏を通じて東北勢初の優勝はならなかった。
各紙によれば野田佳彦首相は22日、原発再稼働をめぐり首相官邸前での抗議デモを呼びかけている「首都圏反原発連合」の代表者らと官邸で面会した。反原発連合は原発依存度を即時ゼロとするよう求めたが、首相は「中長期的に原子力に依存する体制を変える」と一定の再稼働は不可欠と強調し、平行線に終わった。首相は原発再稼働推進派の岡村正日本商工会議所会頭とも面会し、バランスをとったかたち。
新たなエネルギー政策の策定に向け、討論型世論調査を実施した政府の実行委員会は22日、調査結果を公表したと各紙が報じた。政府が提示した2030年の原発依存度の選択肢は「0%」の支持が46.7%と最も多く、「15%」は15.4%、「20~25%」は13.0%だった。政府は、討論型世論調査や全国各地で行った意見聴取会などを踏まえ、エネルギー政策の方向性を示す「革新的エネルギー・環境戦略」を策定するという。