優秀な若手研究者の雇用を確保する国の新制度「卓越研究員制度」について、大学や企業などからの受け入れ表明が想定を超える約300件に上ったことが分かったと各紙が報じた。トヨタ自動車が年間13万ドル(約1450万円)の基本給を示すなど破格の条件も含まれる。文部科学省が、28日にもポスト一覧を公表する。同制度は、博士号を持つ来年4月1日現在で40歳未満の若手研究者が対象。
自民・公明両党は、待機児童の解消に向け、保育士の賃金水準を4%引き上げることなどを柱とする緊急提言を安倍首相に提出した。両党の提言には、保育士の人材を確保するため「賃金水準を約4%確実に引き上げる」ことや、保育所を探す保護者から相談を受ける「保育コンシェルジュ」の機能強化などが盛り込まれている。
北海道新幹線(新青森―新函館北斗、約149キロ)が26日、開業した。東京と新函館北斗は最速4時間2分。津軽海峡を越え北海道から本州、九州まで初めて新幹線でつながった。1964年の東海道新幹線開業から半世紀余り。日本の高速鉄道網に新たな歴史が刻まれた。沿線各駅では記念式典が開かれ、一番列車が走りだした。
政府は23日、雇用形態にかかわらず、同じ仕事ならば賃金の差をなくす「同一労働同一賃金」の実現に向け、労働法や経済の専門家らによる検討会の初会合を開いた。4月中に実現に必要な制度上の論点を整理した上で、合理的に賃金差が認められる具体例を示すためのガイドラインの策定作業に着手。労働契約法とパートタイム労働法、労働者派遣法の改正も視野に入れ、法制化を検討する。
警察庁は24日、現行で時速100キロとしている高速道路の最高速度について、安全性の条件を満たす区間に限り120キロへの引き上げを認める方針を決めた。来年にも静岡県と岩手県で引き上げの試行を開始する。実際に車が走っているスピード(実勢速度)と規制速度の隔たりを解消し、取り締まりへの理解を広げることが狙いだ。大型トラックの最高速度は現行の80キロのままとする方向だ。