【北海道】緩やかながらも持ち直し基調を維持している。
<道庁が地方再生に向けた「北海道創世戦略会議」の骨子まとめる>
重点戦略として、①道産食品輸出1000億円戦略、②外国人観光客300万人戦略、③北海道グローバル人材育成戦略、④北の住まいる戦略、⑤北海道型市域自律圏戦略を提示。
【青森県】基調としては緩やかなに持ち直しの動きが続いている。
<リンゴの4月の県外市場販売額、前年比20.2%増>
26年県産リンゴの4月の県外出荷量は、前年比13.6%増の3万1,672トンとなった。これは前3か年の4月平均出荷量を18.0%上回る水準。
【岩手県】緩やかな回復の動きに足踏み感。
<雇用情勢、堅調>
4月の有効求人倍率は1.20と震災後最高値を更新。24ヶ月連続1倍台。正社員有効求人倍率は0.56倍。
【宮城県】全体として景気は、一部に弱い動きがみられるものの、震災復興需要などに伴い経済活動は総じて高水準で推移しており、基調としては緩やかに回復している。
<宮城県と仙台市など県内17市町村は、第12次復興交付金を申請>
総額は193億24百万円で前回(724億79百万円)日73.3%減となった。津波復興拠点整備事業が約53億円、漁業集落防災機能強化事業が約20億円など。」
【秋田県】総じて足踏み状態が続いている。
<湯沢地熱が山葵沢地熱発電所の建設に着手>
最大出力は4万2千キロワット、運転開始は平成31年5月を予定。最深2千メートルの井戸9本配置し、毎時260トンの蒸気を取り出すという。
【山形県】持ち直しの動きが続いている。
<電子部品・デバイス、前年水準を下回る>
3月は、平成22年を100とする生産指数でみて、前年同月比▲11.4%の90.4であった。
【福島県】個人消費の一部や住宅建築が減少しているものの、公共投資や設備投資が依然として高い水準にあることなどから、全体では回復の動きが続いている。
<ゴールデンウイークの県の高速道路インターチェンジ利用台数は、前年同月比+5.8%>1日平均約97,326台で、県の増加率は東北6県で最高となった。「ふくしまディスティ
ネーションキャンペーン」による観光需要や常磐自動車道全線開通の影響がうかがえる。
【茨城県】県内経済は、持ち直しの動きがみられる。
<茨城県プレミアム付き宿泊・周遊券が6月1日から発売された>
「地域住民生活等緊急支援のための交付金」事業として「ふるさと旅行券」で、宿泊券および観光施設の入場や交通費に使える周遊券を半額で購入できるもの。
【栃木県】一部に弱さがみられるものの、緩やかに回復している。
<観光、持ち直し>
平成27年1~3月期の県内への宿泊者数は、204万人と前年同月比+4.0%となった。
【群馬県】消費増税後の反動減から緩やかな回復基調にあるものの、足許はやや鈍化している。
<観光、回復感が鮮明>
世界文化遺産の「富岡製糸工場と絹産業遺産群」では、4遺産合計の観光客数が、5月は前年比20.5%増の15万3,546人となった。
【埼玉県】県内景気は、個人消費は緩やかに回復し、生産活動に持ち直しが窺われるなど、持ち直しの兆しが見られる。
<個人消費が緩やかに回復>
4月の大型小売店販売は前年比8.1%増。また、消費増税実施前の一昨年対比でも増加。専門店販売は同10.9%増。自動車販売は、軽自動車税の引き上げから同10.8%減。
【千葉県】一部に弱さがみられるものの、緩やかな回復基調が続いている。
<日本サッカー協会がサッカー日本代表の専用トレーニング施設の建設候補地を千葉市幕張海浜公園内とすることを決定>
5月16、17日、同公園で、国内では初開催となるレッドブル・エアレースが行われ、2日間で計約12万人の観客が訪れた。
【東京都】都内の景気は、緩やかに回復している。百貨店、スーパーの売上や乗用車販などは前年を上回り、住宅着工や公共工事、輸出なども増加した。工業生産(3月)は減少した。
<4月の東京税関内の輸出額は前年比18.8%増と10か月連続で増加続>
主要地向け地向けでは、米国向け(同43.1%増)、EU向け(同0.3%増)、中国向け(同12.5%増)、アジアNIEs向け(同16.4%増)、ASEAN向け(同28.4%増)。
【神奈川県】個人消費や生産の持ち直しなどにより、景気は緩やかに回復している。
<プロ野球入場者数、増加>
横浜DeNAベイスターズの県内5月主催試合の入場者数は301,265人と前年を63.1%上回った。1試合あたりの平均入場者数も25,105人と前年を49.5%上回った。
【新潟県】横這いで推移している。
<「NGT48」の専用劇場が商業施設「ラブラ2」に設置決定>
人気アイドルグループ「AKB48」の姉妹グループ「NGT48」の専用劇場が開設されることが決まった。新潟駅やバスセンターからのアクセスも良い。
【山梨県】上向きの兆しが窺われる。
<北杜市が世界に誇る「水の山」宣言>
北杜市は、5月、市内の水をブランド化して世界に発信する「世界に誇る『水の山』宣言」を発表した。市内の3社と「水の山パートナー協定」を結び、ブランド商品の開発など水による地方再生を図るとしている。
【長野県】一部に弱さもみられるものの、回復に向けた動きが続いている。
<「山の日」記念の第1回全国大会開催地が松本市の上高地に決定>
全国「山の日」協議会は16年から祝日となる「山の日」(8月11日)の制定を記念した第1回全国大会開催地を松本市の上高地に決定した。
【富山県】一部に弱さも見られるが、緩やかな回復基調が続いている。
<全日空富山―東京便の利用38.7%減>
富山空港を発展させる会は、3月14日の北陸新幹線開業から5月15日まで約2か月間の全日空富山―東京便の利用者が8万7,533人で前年同期間の38.7%減と報告。
【石川県】県内経済は緩やかな回復基調が続いている。
<北陸新幹線金沢が開業し、金沢への交流人口の増加が著しい>
ゴールデンウイーク中のJR利用者数では、北陸新幹線(東京・長野方面)39万人で前年比311%増となった。また、在来線特急(京都・大坂方面)でも24.6万人で前年比106%増となった。
【福井県】緩やかな持ち直しの傾向が見られるものの、消費税率引き上げに伴う駆け込みの反動減が継続しており、円安傾向の影響により弱い動きも見られる。
<輸出、一進一退>
4月の敦賀港・福井港の通関輸出額は前年同月比16.7%の増加。地場産業の眼鏡枠・眼鏡は、4月の輸出実績においては前年同月比2.4%の増加となっている。
【岐阜県】持ち直しが一服。
<「ミラノ万博」に県内の伝統食品を出展>
食や農をテーマにイタリアで今月開幕した「ミラノ万博」の日本館で5月、県内の伝統食品が出店された。美濃加茂市の堂上峯屋柿、高山市の飛騨・高原山椒、飛騨市の寒干し大根の三種。
【静岡県】回復は足踏み状態にある。
<県内の外国人宿泊客数が前年比42%増>
2014年の県内の外国人宿泊客数は、過去最多の79万6千人となった。伸び率は前年比42%で、全国平均の34%増を上回っている。
【愛知県】持ち直しが一服。
<トヨタ自動車の4月国内生産は24.7万台>
トヨタ自動車の4月国内生産(単体)は24.7 万台(前年同月比97.0%)と前年同月実績を下回った。国内販売は、10.4万台(前年同月比110.6%)と前年同月実績を上回った。
【三重県】景気は上向いている。
<三井不動産外資系ホテル「アマリンリゾーツ」を志摩市に誘致>
三井不動産は、5月13日、志摩市にある「合歓の郷ホテル&リゾート」において、東南アジアを中心に滞在型高級リゾートを展開する外資系ホテル「アマンリゾーツ」を誘致すると発表。
【滋賀県】好不調のまだら模様の状況がみられ、足踏み状態から上向きはじめた。
<生産活動、指数低下し伸び悩み>
3月の鉱工業生産指数は前月比1.2%低下し2か月連続の低下。金属製品や汎用・生産用・業務用機械などは上昇したものの、化学やプラスチック製品などは低下。
【京都府】企業部門は設備投資が弱含むも生産は堅調水準を堅持。家計部門は総じて底堅い動きも力強さには欠ける。全体で回復局面も歩調は一進一退。
<清酒、底入れを探る動き>
伏見の清酒蔵出量は、1月前年比+4.4%、2月動+6.7%の後、直近3月は同▲11.8%と3か月ぶりの前年比マイナスで一進一退の推移。
【大阪府】持ち直しの中、一部低調な動きあり。
<南海電鉄が「高野山開創1200年記念大法会」の鉄度輸送実績を発表>
4月2日から5月21日までの期間中、高野山への来訪予測30万人に対し約60万人が来訪し、そのうち21.9%が鉄道利用者だった。
【奈良県】生産活動などが伸び悩み、全体として弱含み。
<県立病院機構・新県医療総合センターの起工式行われる>
5月9日、奈良県北部の医療拠点となる県立病院機構・新県医療総合センターの起工式が行われた。荒井知事は、24時間365日断られないER型医療の構築と、がん治療、周産期の体制を整えると話した。
【和歌山県】一部に回復に向けた動きがみられるものの、足踏みや停滞感が顕在化してきており、一進一退の状況が続いている。
<紀南熊野ジオパーク推進協議会が「ジオサイト安全管理基準」を作成する方針を決定>
現在約100か所あるジオサイトについて保全整備計画を作成し、ジオサイトへの国道や県道からの誘導や説明版も設置する予定。
【兵庫県】緩やかに回復している。
<豊岡市の城崎温泉街に宿泊する外国人観光客が急増>
2014年度の宿泊客数は、11年に比べて12倍となる約1万3千人。急増のきっかけは、同市が13年度に設けた「大交流課」。英語での対応可能な職員を揃え、外国人観光客の誘致に取り組んできた。
【鳥取県】百貨店売上は前年比で増加し、乗用車販売も前年比で増加するなど、全体的には持ち直しの動きにある。
<境漁港で5月29日今シーズン初めてクロマグロ約300本が水揚げされる>
昨年より4日早い。水揚げ量は昨年より少ない19.6トンだったが、1匹あたりの平均重量は64キロと昨年の約2倍。
【島根県】消費税増税の影響が一巡しつつあり、生産や雇用の改善の動きに足踏み感はあるものの、個人消費や住宅建築に持ち直しの兆しがみられるなど、基調としては緩やかに持ち直している。
<文化審議会が松江城天守を国宝に指定するよう答申>
島根県内の国宝指定建築物としては、出雲大社本殿、神魂神社本殿についで3件目となる。
【岡山県】一部で駆け込み需要の反動減の影響が続くものの、緩やかに回復。
<倉敷市が「倉敷市本社移転等促進奨励金制度」を新設>
本社機能を倉敷市に移転をしたり、研究施設を設置した場合、条件によって最大で1億240万円の補助が受けられる。
【広島県】生産活動が底堅く推移し、雇用情勢が緩やかに改善する中、個人消費の一部に明るさがみられるなど、景気は緩やかに回復している。
<広島港への大型クルーズ船の寄港増加>
このシステムでは、路線バスの待ち時間や遅れ具合などが停留所のディスプレイに表示される他、スマートフォンなどで運行状況を知ることができる。
【山口県】生産活動が底堅く推移し、雇用情勢が緩やかに改善する中、個人消費の一部に明るさがみられるなど、景気は緩やかに回復している。
<旭酒造㈱が建設していた純米大吟醸「獺祭」の新酒蔵が完成>
年間の生産能力は従来の約3倍にあたる年間約500万本に拡大。従業員は現在の約170名から300人規模に増員する予定。
【徳島県】景気は緩やかに回復基調が続く。
<「全日本レースラフティング選手権大会」が吉野川上流で初開催>
競技ラフティング国内最高峰「全日本レースラフティング選手権大会」が6月20、21日、三好市山城町の吉野川上流で初開催。全国から10数チームの参加が予想されている。
【香川県】緩やかな回復を続けている。
<観光、足許減少するも底堅く推移>
4月の県内主要観光地の入込客数は、前年比10.1%減少。
【愛媛県】緩やかな回復基調が続くなか、県内の景況感は改善。
<造船、遠洋は2年半~3年程度、近海は1年~1年半の手持ち工事量を有する>
足元は高操業を維持し、大型船建造に備えたドッグ拡張やクレーン新設などの設備投資の動きも目立つ。
【高知県】一部に兆しもみられるが、全体としては景気回復に一服感が続いている。
<2014年の県内漁船による漁業生産量が過去最低の昨年からさらに6%減少>
漁業生産量は9万2,659㌧まで落ち込んだ。養殖を除く漁獲量も、カツオの全国的な不漁などが影響し、前年比7%減の7万3,962㌧となり、初めて8㌧を割った前年からさらに減少した。
【福岡県】生産、輸出、個人消費は持ち直し、雇用情勢は改善している。
<北九州の市民団体が薬の使用法を音声で紹介>
北九州の市民団体が薬の使用法を音声で紹介するスマートフォン用のアプリを開発した。薬の名称を音声で入力すると、使用法や効能などを音声で答える仕組み。
【佐賀県】低調ながら、一部持ち直しに向けた動きが続くとみられている。
<幕末の佐賀藩海軍拠点施設跡「三重津海軍所跡」が世界文化遺産の勧告を受けた>
海軍所は国内初の蒸気船「凌風丸」を建造したほか、有明海の干満差を利用して船を引き入れ、洋式艦船を修理することもできた。
【長崎県】持ち直しの動き。
<生産活動、持ち直し>
3月の県内大手・中堅造船の生産高は23.1%増と2か月連続の増加。また、機械・重電の生産高は5.7%増と2か月連続の増加。
【熊本県】緩やかな回復が継続している。
<ユネスコが「明治日本の産業革命遺産」を世界文化遺産として登録を勧告>
今回の勧告は、日本が産業国家として変貌を遂げた明治期における重工業資産を「郡」として登録することにしており、構成資産は8県11市23項目に及ぶ。
【大分県】緩やかながら持ち直しの動きがみられる。
<おんせん県おおいたDC実行員会から3か月の目標、経済効果100億円を発表>
おんせん県おおいたディスティネーション・キャンペーン(DC)実行委員会は、7月か3か月のDCについて、観光客数は前年同期比15%増、経済効果は100億円とする目標を発表した。
【宮崎県】不透明感が残るものの、一部に緩やかな持ち直しの兆し。
<輸出、増加>
4月の細島港通関輸出額(確報)は62億81百万円(前年比5.9%増)と前年比5か月連続で増加。中国・台湾向けの「鉄鋼」11億49百万円(同114.3%増)、インド、イタリア、中国向けが7割を占める「繊維用糸及び繊維製品」17億16百万円(同7.6%増)などが増加。
【鹿児島県】最近の県内景況は、雇用関連が持ち直し、消費関連にも持ち直しの動きがみられる。一方で、観光関連がやや弱含み、さらに生産活動、投資関連が弱含むなど、全体として弱い動きが続いている。
<14年度県産の和牛輸出4割増>
輸出量は前年度比44%増の531㌧の大幅増となった。国・地域別では香港247㌧、シンガポール79㌧、アメリカ63㌧などとなった。
【沖縄県】観光関連が好調に推移し、消費関連、建設関連も概ね好調なことから、県内景気は拡大の動きが強まっている。
<大型MICE施設の建設地を与那原町、西原町にまたがるマリンタウン東浜地区に決定>
同地区は、13.9ヘクタールの敷地に多目的ホールや展示場などを整備し、2020年度の供用開始を目指す。
取材協力:一般社団法人全国地方銀行協会
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