経済ニュース
きふきふ*ふるさと往来クラブ
地方経済天気図(2015年4月) |
2015年 4月 26日(日曜日) 13:54 | |||
2015年4月 地方経済の状況 【 総評 】 〜緩やかな回復〜 【 北海道 】 北海道の景況は、輸出が好調に推移し、個人消費、観光も持ち直すなど、緩やかな持ち直し。 個人消費は、乗用車販売が普通・小型乗用車、軽乗用車ともに減少したものの、春節休暇に伴う海外客の増加に伴い、大型小売店販売、コンビニエンスストア販売が増加するなど、緩やかな持ち直し。住宅建築は、持家、貸家、分譲住宅いいずれも増加し、下止まりの兆し。設備投資は、サービス業(ホテル等)で宿泊施設の新設、改修がみられるなど、持ち直し基調。公共工事は、国、市町村が増加したものの、道、高速道路会社などの独立行政法人等が減少し、減速傾向。輸出は、米国向けの輸送用機械、台湾向けの化学製品が減少したものの、ベトナム向けの一般機械が増加し、好調に推移。 生産活動は、電気機械、輸送機械が増加したものの、鉄鋼が減少し、横ばい圏内。 観光は、外国人客を中心に来道者数が増加し、回復。 雇用は、有効求人倍率が上昇したほか、新規求人数も増加するなど、緩やかな回復。 先行きは、緩やかな持ち直しの動きが続くとみられている。 【 東北 】 東北の景況は、輸出、生産活動が持ち直すなど、やや上向き。 個人消費は、大型小売店販売で飲食料品が堅調になったものの、乗用車販売が普通・小型乗用車、軽乗用車ともに減少するなど、足踏み。住宅建築は、持家、貸家、分譲住宅がいずれも減少し、低調。設備投資は、需要の先行き不透明感から、一部に投資抑制姿勢がみられるなど、伸び悩み。公共工事は、県、独立行政法人等が減少したものの、国が増加するなど、足許増加。輸出は、船舶、鉄鋼、医薬品が増加し、持ち直し。 生産活動は、輸送機械、電子部品・デバイスが増加するなど、緩やかな持ち直し。 観光は、観光地への入込客が振るわず、盛り上がりを欠く。 雇用は、製造業、医療・福祉で新規求人数が増加するなど、緩やかながら回復に向けた動き。 先行きは、緩やかな持ち直しに向かうとみられている。 【 関東 】 関東の景況は、公共工事が弱含んだ一方、輸出が持ち直し、生産活動が緩やかに回復するなど、上向き。 個人消費は、乗用車販売が普通・小型自動車、軽乗用車とも減少したものの、スーパー販売で食料品、百貨店販売でインバウンド効果から化粧品や高額品が増加したほか、コンビニエンスストア販売も増加するなど、一部に持ち直し。住宅建築は、貸家、分譲住宅が増加したものの、持家が減少するなど、低調。設備投資は、製造業、非製造業ともに投資計画を積み増す動きがみられるなど、やや上向き。公共工事は、国、市町村が増加したものの、都県が減少するなど、弱含み。輸出は、北米、アジア向けを中心に自動車、鉄鋼、科学光学機器が増加し、持ち直し。 生産活動は、輸出機械、電気機械が増加するなど、緩やかに回復。 観光は、観光地への入込数が増加するなど、上向き。 雇用は、有効求人倍率が上昇したほか、現金給与総額が増加するなど、緩やかな持ち直し。 先行きは、緩やかな持ち直しに向かうとみられている。 【甲信越 】 甲信越の景況は、設備投資が上向いたものの、個人消費が横這い、輸出、生産活動が足踏みとなるなど、持ち直しが一服。 個人消費は、乗用車販売が普通・小型乗用車、軽自動車ともに減少し、百貨店販売で衣料品が低調となったものの、スーパー販売で食料品が増加するなど、横ばい圏内。住宅建築は、持家が減少したものの、貸家、分譲住宅が増加し、下げ止まり。設備投資は、医療・介護関連施設で堅調に推移しているほか、商業施設なども動きがみられるなど、やや上向き。公共工事は、県、市町村が減少し、低調。輸出は、一般機械、米国向けの輸送機械などが減少し、弱含み。 生産活動は、電気機械、輸送機械が増加したものの、情報通信機械が減少するなど、足踏み。 観光は、温泉地、観光地への入込客が増加し、上向き。 雇用は、有効求人倍率が上昇したほか、製造業、卸・小売業で新規求人数が増加するなど、持ち直し。 先行きは、緩やかな持ち直しに向かうとみられている。 【 北陸 】 北陸の景況は、個人消費、生産活動が持ち直し、住宅建築も下げ止まるなど、ややや上向き。 個人消費は、乗用車販売が普通・小型自動車、軽自動車ともに減少したもの、大型小売店販売で飲食料品や家電品に動きがみられるなど、一部持ち直し。住宅建築は、持家が減少したものの、貸家、分譲住宅が増加するなど、下げ止まり。設備投資は、製造業、非製造業ともに投資計画を積み増す動きがみられるなど、やや上向き。公共工事は、国、独立行政法人等が減少するなど、減少傾向。輸出は、地場産業の眼鏡・眼鏡枠が増加したほか、一般機械、電気機器が増加し、上向き。 生産活動は、電気機械が増加したほか、医療品が高水準の生産を持続するなど、緩やかな持ち直し。 観光は、温泉地の入込客が振るわず、盛り上がりを欠く。 雇用は、医療・福祉、サービス業、情報通信業などで新規求人数が増加するなど、持ち直し。 先行きは、北陸新幹線開業効果もあり、緩やかな持ち直しに向かうとみられている。 【 東海 】 東海の景況は、設備投資は横這いとなったものの、生産活動、雇用情勢が持ち直すなど、緩やかながら持ち直し。 個人消費は、百貨店販売、スーパー販売ともに増加したものの、乗用車販売が普通・小型自動車、軽乗用車とも減少し、足踏み。住宅建築は、分譲住宅が増加したものの、持家、貸家が減少し、低調。設備投資は、一部に投資計画を積み増す動きがみられるものの、全体として横ばい圏内。公共工事は、県、市町村が減少するなど、弱含み。輸出は、電気機械、石油製品が増加したものの、自動車の部品、有機化合物が減少するなど、足踏み。 生産活動は、輸送機械、電気機器が増加するなど、緩やかな持ち直し。 観光は、観光地の入込客数が増加するなど、上向き。 雇用は、有効求人倍率が上昇したほか、所定労働時間も増加するなど、緩やかな回復。 先行きは、緩やかな持ち直しが続くとみられている。 【 近畿 】 近畿の景況は、輸出、生産活動が緩やかに回復しているものの、公共工事が弱含むなど、全体としては横這い。 個人消費は、乗用車販売が減少したものの、大型小売店販売で飲食料品を中心に増加するなど、一部に持ち直し。住宅建築は、分譲住宅が増加したものの、持家、貸家が減少し、低調。設備投資は、大企業に加え、中小企業も投資計画を積み増す動きがみられるなど、持ち直し。公共工事は、国、府県、独立行政法人等が減少し、弱含み。輸出は、米国、欧州向けが増加し、緩やかながら回復に向けた動き。 生産活動は、輸送機械、化学が増加するなど、緩やかに回復。 観光は、ホテルの客室稼働率が上昇するなど、持ち直し。 雇用は、新規求人数が増加したほか、現金給与総額が増加するなど、緩やかな持ち直し。 先行きは、緩やかな持ち直しに向かうとみられている。 【 中国 】 中国の景況は、住宅建築、設備投資が弱含んだものの、輸出、生産活動が持ち直すなど、緩やかな持ち直し。 個人消費は、乗用車販売が普通・小型自動車、軽乗用車とも減少したほか、大型小売店販売も振るわず、低調。住宅建築は、貸家が増加したものの、持家、分譲住宅いずれも減少し、弱含み。設備投資は、需要の先行き不透明感から、一部に投資抑制姿勢がみられるなど、弱含み。公共工事は、県が減少したものの、国、市町村、独立行政法人等が増加し、足許増加。 輸出は、自動車、半導体等製造装置、一般機械が増加するなど、緩やかな持ち直し。 観光は、温泉地、観光地の入込客数が増加するなど、やや上向き。 雇用は、サービス業などで新規求人数が増加したほか、所定外労働時間も増加するなど、緩やかながら回復に向けた動き。 先行きは、緩やかな持ち直しが続くとみられている。 【 四国 】 四国の景況は、生産活動が緩やかに持ち直した一方、個人消費、輸出が弱含みとなるなど、横ばい圏内。 個人消費は、大型小売店販売で家電、家具、高額品が振るわなかったほか、乗用車販売も普通・小型自動車、軽乗用車ともに減少するなど、弱含み。住宅建築は、持家、分譲住宅が増加したものの、貸家が減少し、減少基調。設備投資は、製造業で投資計画を積み増す動きがみられる。公共工事は、国、県、市町村が増加し、やや上向き。輸出は、紙類および同製品、輸送機械が減少するなど、弱含み。 生産活動は、電気機械、化学が増加し、緩やかな持ち直し。 観光は、温泉地、観光地への入込客が増加するなど、上向き。 雇用は、有効求人倍率が上昇したほか、現金給与総額が増加するなど、緩やかながら回復に向けた動き。 先行きは、緩やかな持ち直しに向かうとみられている。 【 九州 】 九州の景況は、設備投資、公共工事、生産活動が緩やかに持ち直したものの、輸出が足許減少し、足踏み。 個人消費は、大型小売店販売で飲食料品、衣料品を中心に好調となったものの、乗用車販売で普通・小型乗用車、軽乗用車ともに減少し、一部持ち直し。住宅建築は、持家、貸家、分譲住宅いずれも減少するなど、弱含み。設備投資は、製造業で電気自動車関連、非製造業で大型不動産などの投資計画を積み増す動きがみられ、緩やかな持ち直し。公共工事は、国、県、独立行政法人等が減少したものの、石油製品、中国向けの自動車が減少し、足踏み。輸出は、輸送機械、電子部品・デバイスが増加するなど、上向き。 生産活動は、輸送機械、電子部品・デバイスが増加するなど、やや上向き。 観光は、温泉地や観光地への入込客が増加するなど、上向き。 雇用は、医療・福祉、サービス業で新規求人数が増加したほか、有効求人倍率も上昇するなど、持ち直し。 先行きは、緩やかな持ち直しの動きが続くとみられている。 【 沖縄 】 沖縄の景況は、個人消費が持ち直し、観光が回復するなど、拡大。 個人消費は、乗用車販売が普通・小型自動車、軽乗用車ともに減少したものの、百貨店販売、スーパー販売ともに衣料品、食料品が増加するなど、持ち直し。住宅建築は、持家、貸家が減少したものの、分譲住宅が増加し、持ち直しの動き。設備投資は、建築着工床面積が減少するなど、足許減少。公共工事は、国、市町村が増加するなど、回復。輸出は、一般機械、石油製品が増加したものの、金属鉱およびくずが減少し、足許減少。 生産活動は、横這い圏内。 観光は、国内客、外国人客ともに増加し、好調。 雇用は、現金給与総額が減少したものの、有効求人倍率が上昇するなど、緩やかながら回復に向けた動き。 先行きは、拡大が続くとみられている。
協力:一般社団法人全国地方銀行協会
|
|||
最終更新 2015年 4月 26日(日曜日) 13:56 |